メインエスパルス観戦記2021年この痛み分けは「痛み分け」ではない...

2021年8月22日

この痛み分けは「痛み分け」ではない...

2021 J.LEAGUE Division1 25th leg.
清水 1-2 川崎

 18日に行われた天皇杯4回戦vs川崎戦では、今季公式戦無敗の川崎に必死に食らいつこうと奮戦し前半はスコアレスで折り返すも、後半途中に主力級を投入して攻撃のギアを一段上げた川崎に歯が立たず、ゴールを決められてしまい敗戦。今季の天皇杯の戦いがベスト16で幕を閉じることになってしまったエスパルスは21日、リーグ戦第25節vs湘南戦に臨みました。

 3日後に控えるリーグ戦を踏まえ、先発8人を入れ替えて川崎戦に臨んだロティーナ監督。同じくリーグ戦から先発が様変わりした川崎に対し、試合の主導権を握ることはできず自陣の押し込まれてしまいましたが、GK永井が好セービングを連発し、前半はしぶとくスコアレスで試合を折り返し。57分にPKを決められてから7分後の64分、左からのクロスに中山が合わせて同点にに!しかし川崎が主力クラスを繰り出した74分に再び失点。ロティーナ監督は「相手がよりパワーをかけてきた時に耐えきれなかった」と悔しさをにじませました。
 そして迎える湘南戦。湘南とはリーグ戦第11節@アイスタで対戦し1-1の引き分けでした。そして目下、湘南はリーグ戦で17位とJ2自動降格圏、しかもエスパルスと湘南の勝ち点差は...、わずか3しかありません。得失点差で負けているエスパルスは、次節vs湘南戦に負けるようなことがあれば、一気にJ2自動降格圏に突入してしまう可能性もあるのです。そう、この試合こそエスパルスにとって「絶対に負けられない戦い」です。選手・スタッフ・サポーターの全ての想い、全ての力、全てのサポートを出し尽くし、全身全霊を賭して勝利しなければならないのです!

 この夏、ホナウドやコロリ等の新戦力を積極的に補強したエスパルス。それもこれもリーグ戦で反転攻勢に出るため!そしてJ1残留を果たすため!アウェイで湘南を撃破し、この「絶対に負けられない戦い」を勝利で飾り、J1残留争いで一歩抜きんでることができるか!エスパルスの背水の陣の戦いがキックオフ!

 この試合でロティーナ監督は先発にコロリを起用。コロリはリーグ戦初先発となりました。またホナウドもベンチ入り。新戦力の積極的起用で勝ち点3を狙います。
 試合開始直後から湘南の高い位置からのプレスに苦しめられるエスパルス。それでもサンタナがミドルシュートで湘南ゴールを狙うなど、エスパルスも果敢に湘南ゴールを狙います。しかし湘南のゴール前での守備も固く、湘南ゴールをこじ開けることができません。一方守備陣は、GK権田を中心に湘南の攻撃をはじき返し続け、自陣ゴールを守り続けます。
 すると次第にエスパルス攻撃陣がリズムを掴み始め、湘南ゴールに猛然と迫ります。しかし最後のところでフィニッシュの精度を欠きゴールを決めきることができません。逆に30分にウェリントンに決められてしまい失点。エスパルスは1点を追いかける苦しい試合展開を余儀なくされてしまいます。
 誰もがこのまま前半が終了すると思った45分!湘南陣内でサンタナとのパス交換でボールを持った涼が素早く唯人へパス!これを受けた唯人がドリブルで駆け上がり、湘南DF4人をぶち抜いて湘南ゴール前に切り込んでGKと1対1に!唯人が冷静に湘南GKの位置を見てチップキックで浮き球のシュート!ボールはGKの頭を越えてゴールに吸い込まれてゴール!エスパルスが湘南に追いつきます!そしてそのまま前半が終了。1-1で試合を折り返します。
 
 同点で折り返したロティーナ監督後半開始から、涼に代えてホナウドを、ケンタに代えて滝君を投入。中盤からの攻撃の起点づくりを再構築し、追加点を狙います。
 すると滝君が入った右サイドからの攻撃が活性化!滝君・輝樹・唯人の連携から決定機を作るなど、より攻撃的に攻め続け、しょうん案ゴールを狙います。しかし湘南が簡単に逆転ゴールを許してくれるわけもなく、エスパルスはゴールを決めることができません。逆に湘南の高い位置からのプレスに引っかかってしまい、そこからカウンターを食らってしまう場面も。しかしGK権田がスーパーセーブを連発!辛くもゴールを守り続けます。
 逆転ゴールを決めたいロティーナ監督は71分、コロリに代えて指宿を投入。最前線の攻撃枚数を増やし、パワープレーに出ます。しかし湘南も自陣で必死の守備を展開。追加点を奪い取ることができません。
 勝利をもぎ取りたいロティーナ監督は85分、唯人に代えて慶太を投入。攻撃陣にフレッシュな選手を投入し、最後までゴールを狙い続けます。しかしこの交代は奏功せず、そのまま試合終了。エスパルスは湘南に引き分けました。


 エスパルスは湘南に引き分け、勝ち点1を分け合いました。他チームの試合結果もありリーグ戦の暫定順位は変わらずの14位ではあるものの、自動降格圏の17位湘南との勝ち点差は3のまま。現状を考えれば、エスパルスとしては厳しい試合結果だったと言えそうです。
 そんな厳しい試合において、プロ2年目唯が鮮やかに湘南の守備網を切り裂いて決めた同点ゴールはエスパルスに一筋の光明を見せてくれたのかもしれません。
 1点ビハインドで迎えた前半終了間際の45分。唯人は湘南陣内中央付近で涼からのパスを受けると、前を向きドリブルで突破!どんどん加速すると湘南の田中を置き去りにしてペナルティーエリアに侵入!エリア内で湘南DF杉岡の股を抜くと、最後は冷静に湘南GKの位置を見てふわりと浮かせて湘南GKの頭上を越えるシュートでゴール!試合後に唯人は「ラストパスやドリブルは自分が求められているところ。落ち着いて決められて良かった」とコメント。先制点を奪われたイレブンを奮い立たせるゴールでした。
 後半開始から滝君とホナウドを投入し、攻撃の活性化を狙ったロティーナ監督。「試合を支配して好機はつくれていた」とコメントしましたが、湘南の粘り強い守備にシュートに持ち込める機会は多く作れませんでした。逆に終盤は湘南に押し込まれてしまい、自陣で湘南の攻撃に耐える展開。しかし権田を中心としたエスパルス守備陣が耐えきって引き分けに持ち込みました。
 5連敗中で降格圏にいる17位湘南とのシックスポイントマッチをものにできずに痛み分け。リーグ線序盤にも9試合未勝利を経験したチームは、上昇気流に乗れず再びリーグ戦で5試合未勝利。しかしロティーナ監督は今夏の新加入選手の適応に手応えを示し、「チームは成長している。この道を歩んでいきたい」とコメント。ここから中3日で続く鹿島、名古屋の上位勢との連戦がエスパルスにとって今季の天王山になるかもしれません。


 次の試合はリーグ戦第26節vs鹿島戦。鹿島とは今季公式戦で3回対戦しており、リーグ開幕戦こそ3-1で快勝したものの、ルヴァ杯プレーオフステージでは2戦2敗でストレート負け。リーグ開幕戦はもはやフロックと思うのが自然かもしれません。そして鹿島は目下リーグ戦で5位に位置するチーム。エスパルスにとっては難敵以外のなにものでもないという事です。しかし!このまま負けっぱなしで終わるのがいいわけがありません!難敵だからこそ迷いなく、ヘタな小細工無しに勝利に向かって愚直になれる!この夏に新加入した戦力の戦術理解度や連携の向上という伸びしろもあります!厳しい残留争いを勝ち抜くためにも、この鹿島との一戦で一歩も引き下がるわけにはいかないのです!

 オレンジ戦士は湘南戦での選手間の連携や攻守の切り替えの場面での問題点をしっかり洗い出し、その改善を練習の中で行っていってほしいです。また新加入選手との連携や戦術理解を高め、エスパルスのチーム力強化を図ってほしいです。そしてアウェイで鹿島を撃破し今季リーグ開幕戦がフロックでなかったことを証明し、残留争い脱出の大きな足掛かりにしてほしいです。


 痛み分けを痛み分けと思ってはいけない。引き分けから学べ!




 にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
 にほんブログ村 エスパルス
 『にほんブログ村』に参加しています。エスパルス関連のブログがたくさんあります。
 ポチッていただけると管理人は小躍りして喜ぶと思います。

投稿者: tao 日時: 2021年8月22日 11:46

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tao.tbo.jp/mt-tb.cgi/2405

コメントしてください