メインS-PULSE2020年2季連続でシーズン中に監督交代という憂き目にあうとは...

2020年11月 3日

2季連続でシーズン中に監督交代という憂き目にあうとは...

ピーター クラモフスキー監督 契約解除のお知らせ
平岡 宏章 監督就任のお知らせ
(いずれもエスパルス公式)

 リーグ戦第25節vs柏戦で引き分けた翌日の11月1日、エスパルスからクラモフスキー監督の契約解除の報が発せられました。また同様に、今シーズンエスパルスへ招聘し、クラモフスキー監督とともに横浜F・Mでスタッフを務めていた今矢直城コーチ、安野努フィジカルコーチも契約解除となりました。そして、後任の監督はトップチームの平岡宏章コーチが昇格することも発表になりました。
 
 エスパルスとしては2季連続のシーズン中の監督交代となってしまいました...。

 今シーズン、横浜F・Mのヘッドコーチから清水の監督に就任したピーター・クラモフスキー監督。J1チームの監督経験は無いものの、ポステコグルー監督と共に横浜F・Mを強豪チームに変貌させた立役者の監督就任。技術面だけでなく勝者のメンタリティーを含めたチーム強化に期待がかかっていました。
 
 クラモフスキー監督は就任会見で語った「攻撃的でアグレッシブな速いサッカー」を掲げてシーズンイン。初戦となったルヴァ杯vs川崎戦、そしてリーグ開幕戦vsFC東京戦共に敗れはしたものの、目指すサッカーの片鱗が見られ、多くのサポーターのみなさんも今季のエスパルスの戦いにワクワクしたと思います。
 コロナ禍の影響でリーグ戦が長期に中断。中断明けも連敗を喫してしまいリーグ戦5連敗。しかしその後は5戦無敗となり、クラモフスキー監督の目指すサッカーが形になりつつあるように見えました。

 しかし、夏の連戦にともなう戦術理解の不足や連戦による選手のコンディション調整の難航、さらに続出する主力選手の怪我などの悪条件が重なり再び連敗という長いトンネルに突入。クラブワーストタイの7連敗を喫してしまいます。それでも、ワースト記録後進か否かの天王山だったリーグ戦第17節vs湘南戦では3-0で勝利!クラブのJ1リーグ戦400勝を達成してくれました。

 夏の連戦も終わりチームの状態が上向くかと期待していました。しかしシいきなりステムを3バックへ変更したことでチーム作りが1から出直しになってしまい、またも黒星の山を築いてしまいます。今季リーグ戦3度目の5連敗を喫したあとのリーグ戦第23節vs鳥栖戦では目標としている攻撃的でアグレッシブな速いサッカーとは正反対の、実質5バックで守りを固めるサッカーで勝ち点1を得たものの、2週間後のリーグ戦第25節vs柏戦では、中2日で主力のオルンガを温存させた柏相手に、クリーンシートではあったもののゴールを奪うことができずにスコアレスドローという結果に。負傷離脱した選手も復帰し始め、チームは改善の方向に進み始めたかに見られましたが、湘南戦後7試合未勝利となってしまい、その翌日に契約解除となってしまいました。


 クラモフスキーエスパルスは今季ここまでのリーグ戦・カップ戦を28試合戦って3勝5分20敗。得点34、失点65。リーグ戦では断トツに失点数が多くなってしまっています。
 
 クラモフスキー監督はJ1チームでの監督経験がなく、一からのチーム作りということでもちろん直ぐに結果につながるとは思えません。しかし。しかしチームの形を作る構築力や、試合を重ねていくうちに必要な修正力は思っていた以上に不足していた事は否めないでしょう。
 コロナ禍をもろに受けてしまいリーグ戦再開後の試合日程が大幅に変更になり、その結果夏場に連戦が続いてしまったこと、ソッコやエウソンといった主力選手の相次ぐ負傷による戦線離脱、コロナ禍による観客動員数激減の収益の影響の懸念から夏場の選手補強もままならない状況等、相次ぐ不運もありました。しかしコロナ禍による影響はどのJ1チームも同じこと。しかも戦績が厳しいのはもちろん、クラモフスキー監督が期初に掲げた「攻撃的でアグレッシブな速いサッカー」も、いつの間にか影をひそめてしまい、直近ではそれとは掛け離れたサッカーに終始している状況でした。しかしそれは、クラモフスキー監督が「選択した」のか「選択せざるを得なかった」のかは、オイラにはわかりません。
 
 今シーズンはコロナ禍を踏まえ、特例でJ2降格がないため、今年は臥薪嘗胆でチームの礎を作って来季に勝負ができれば...というふうにオイラは思っていました。その為なら、今季の連敗は最大限に目をつぶって、クラモフスキー監督が目指す「攻撃的でアグレッシブな速いサッカー」を実現するエスパルスを待とうと思っていました。
 しかし、リーグ戦終盤になってきても目指すべき将来像が見えてこないチーム。開幕戦で見せたようなアグレッシブで楽しいサッカーは見る影もありません。守備は4バックなのか3バックなのか、攻撃は3トップなのか2トップなのか、選手の動きや連携はそれでいいのか、コロナ禍の特例で3回5人まで使える交代枠を使い切らない理由は、そもそも選手と監督・スタッフは同じ方向を向けているのか...。試合を重ねるごとにオイラは疑問を感じ、来シーズンのエスパルスの目指す形に対して不安に思っていたのも事実です。

 リーグ戦第23節vs鳥栖戦のあと、2週間の期間があったにも関わらずクラブが何も動かなかったことから、オイラは「今季はクラモフスキー監督に賭けるんだ」と思っていました。ならば何の迷いもなく、クラモフスキーエスパルスを全力で後押ししたい!と腹を括りました。しかし、次節vs神戸戦まで2日しかないこのタイミングでの監督の契約解除。オイラとしては青天の霹靂でしたが、クラブとしては以前からこの議論は首脳陣の間で交わされていて、様々な条件が折り合ってこのタイミングになったのかもしれません。その議論の内容は知る由もありませんが...。

 オイラの中では、昨季もリーグ戦途中でヨンソン監督が解任されたエスパルスがその反省を踏まえ、クラブとしてクラモフスキー監督を招聘し、クラブの再構築と強化を彼に託した。コロナ禍の特例を好機ととらえ、これまで監督がコロコロ変わってしまい、頑強な「芯」が無くなってしまったエスパルスに「攻撃的でアグレッシブな速いサッカー」という新たな「芯」を構築するため、今季はクラブもチームの成長を辛抱強く待つんだろう。そんな風に考えていましたし、オイラもその考え方なら、と賛成していました。

 しかし、何らかの理由によりこのタイミングでの契約解除。監督を変えるには遅きに失した感は否めないでしょう。しかし一方で、来季の準備を今から始めると考えれば、ポジティブに捉えられるかもしれません。


 後任監督には昨季までユースの監督を努め、今季からトップチームのコーチに昇格していた平岡宏章コーチが就任しました。
 平岡監督は2014年からユース監督を努め、その間に現在トップチームの梅田、悠悟、伊藤、宮本、西澤、梨誉、平墳、滝、ノリエガを指導。ユースでは多くの好成績を残してきました。オイラも2018年にNACK5スタジアムで行われた第26回Jリーグユース選手権大会準々決勝vs柏ユース戦を観にいき、PK戦までもつれこむみエスパルスユースが勝利したのを覚えています。あの時は梨誉がゴールを決めてくれました。
 平岡監督はJ1での監督経験はありません。シーズン途中での監督交代ですから、いきなり手練れの監督を招聘できるわけはありませんね。それでも元オレンジ戦士でユースの監督経験が長い平岡監督。エスパルスを知り尽くしているという部分では大きなアドバンテージになると思います。
 監督就任後に平岡新監督は「前監督が取り組んできたアグレッシブな攻撃サッカーを継続しながら、最後の質を上げていく。守備面も整理したい」とコメント。今季積み上げてきた形を全否定し1からやり直すのではなく、それを踏襲しつつさらに質の向上を目指すとのこと。リリーフ監督であればそうせざるを得ないとも思いますが、ここまで危機的状況に陥ってしまったエスパルスを何とか立て直し、来季につながるサッカーの実現と、チームの目指す方向性を示してほしいです。

 またエスパルスのフロント陣については、2年連続でシーズン途中での監督交代という「不名誉」な事態に陥ってしまったことを重く重く受け止め、清水エスパルスというプロサッカークラブをどういうクラブにしたいのか。もう一度十分に話し合ってほしいです。
 今季、長年使ってきたクラブのエンブレムやロゴ等の意匠が大きく変わりました。しかし中身も変わらなければ、それは「うわっつら」だけの変更だと揶揄されるのが関の山。チームもフロントもここが胸突き八丁の踏ん張りどころだと思います。真の意味で、エスパルスに関わる全ての皆さんが「夢と感動と誇り」を分かち合えるクラブにしてほしいです。


 今回の決定の優劣は未来が判断すること。現時点ではこの決定が良き判断であったことを祈るのみです...。




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投稿者: tao 日時: 2020年11月 3日 12:23

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