メインS-PULSE2019年共に戦ってきたオレンジ戦士との別れの時期...

2020年1月 2日

共に戦ってきたオレンジ戦士との別れの時期...

増田 誓志選手 現役引退のお知らせ
楠神 順平選手 契約満了のお知らせ
鎌田 翔雅選手 契約満了のお知らせ
二見 宏志選手 V・ファーレン長崎へ完全移籍決定のお知らせ
水谷 拓磨選手 AC長野パルセイロへ完全移籍決定のお知らせ
清水 航平選手 サンフレッチェ広島へ完全移籍決定のお知らせ
飯田 貴敬選手 京都サンガF.C.へ完全移籍決定のお知らせ
(いずれもエスパルス公式)

 2019年の公式戦も全日程が終了。オレンジ戦士は来春の再始動まで長い休養期間に入りました。一方でフロントや強化部門は今が一番忙しくなる時期。来季に向けたチーム作りが本格化しています。それは同時に「別れの季節」の到来でもあります。

 2017シーズン途中からエスパルスに加入し、今シーズンは韓国2部・ソウルイーランドFCに期限付き移籍していた誓志が今シーズンでの引退を発表しました。
 
 誓志はエスパルスがJ1に復帰した2017年の夏にUAEのアル・シャルジャから完全移籍で加入。当時の小林伸二監督とはモンテディオ山形時代に師弟関係だったことから期待がかかっていましたが、加入ほどなく肉離れを起こした影響響もあり加入直後に数試合出場したあとは出場機会に恵まれませんでした。
 それでも他にも怪我人が続出しチーム事情が苦しく、残留争いに巻き込まれていたシーズン終盤には戦列に復帰。J2降格が危惧されていた最終節、アウェイ神戸戦に先発すると、北川航也が直接フリーキックで1-1と同点にしていた後、26分に移籍後初ゴールを決め逆転。チームは終盤にテセがダメ押しゴールを決めて3-1で勝利をおさめ残留を確定。その決勝点を決めたのは誓志でした。
 活躍が期待された2018シーズンはヨンソン監督の元、チームは躍進したものの、誓志にリーグ戦での出番はなく、2019年はソウルイーランドFCに期限付き移籍することに。そしてエスパルスに復帰することは叶わないまま、今回現役引退の発表となりました。
 
 クレバーなポジショニングとフィジカルの強さ、正確なパスで中盤を支えるMF。正直、もっと試合で活躍する場面に期待していましたし、本人も悔いがあったのではないかと思います。でも、引退コメントには「何一つ悔いはない」とありますので、今季ですべてやりつくしたのかもしれません。
 今後どのような道に進むのかわかりませんが、何かしらサッカー界に携わる仕事についてほしいところ。誓志ならできるはずです!


 そしてちょっと驚いたのは楠神の契約満了の発表。
 
 楠神は2018年にオーストラリアAリーグのウエスタンシドニーワンダラーズからエスパルスに加入。しかし昨季は加入当初出番が得られず、ルヴァ杯や天皇杯を戦ったあと山形に期限付き移籍をしていました。
 そして今季エスパルスに復帰。しかし復帰後も出番は限られていましたが、ルヴァ杯vs松本戦@日本平では前半終了間際にの同点ゴールを決めています。
 その後も今季はリーグ戦でもベンチ入を続け、終盤戦の苦しい時期には試合終了時間近くになると流れを変えるのを期待されるように投入されていました。特に第32節大分トリニータ戦では1点ビハインドの展開から楠神の投入で流れを完全にエスパルス側に引き寄せ、ドゥトラの同点ゴールにつなげるプレーを見せてくれました。
 卓越した技術の持ち主で鋭いドリブルや正確なパスだけではなく、特にはサポーターが驚くような発想のプレーを繰り出す、チームの中では独特な存在感を放つ選手だったように思います。
 また負けた試合でも、試合後はサポーターの応援に拍手で応え、他の選手が下を向くような場面でも常に視線を上げていたのがとても印象的でした。
 若手が多いエスパルスにあって、32歳の楠神はベテランの域。今シーズンはベテランのフィールドプレイヤーであるテセや吉本が終盤は怪我でベンチにも入れない中、負けても、チーム状態が悪くても、気持ちが折れそうなチームメイトやサポーターをベテラン選手として本当によく支えてくれたと思います。
 そういうとても重要な存在の選手であり、来シーズンもまたチームを支えてくれるのではと思っていたので、契約満了はとても残念です。
 
 引退を発表した誓志など、試合に出なくてもチームを支えてくれるベテランが減っていくのは、プロスポーツ界では仕方のないこと。しかしそれだけでは割り切れない寂しさもあります。
 しかしコメントで今後もサッカーを続けたいと言っています。サッカー選手は試合に出てなんぼ。本人としても試合にもっと出たいと思っているので、きっと楠神を必要としているチームがあるはずです!


 エスパルスに5シーズン在籍してくれた翔雅が契約満了となることが発表されました。
 
 翔雅は湘南の下部組織出身。2015年に岡山(所属先の湘南から期限付き移籍中)からエスパルスに完全移籍で加入しました。
 右SBとしてサイド攻撃を特徴とするエスパルスの攻撃の起点になると期待されたものの、当初は怪我があり出場機会はわずか。しかし田坂監督に交代後は出番を得て終盤戦を戦いました。しかしエスパルスはJ2に降格が決定...。翌2016年はレギュラーとして出場を続けていたものの、第7節vsC大阪戦で左膝の靱帯を損傷する怪我を負ってしまい2016年の出場機会も少なく待ってしまいました。
 エスパルスがJ1に復帰した2017年は本人も怪我から復帰。右SBのレギュラーとして試合に出場を続けます。序盤はまずまず順調でしたが、怪我人の続出などで中盤から順位尾が低迷し秋に入ると迷走。33節の下位直接対決だった新潟戦@日本平で途中出場した際に右膝を負傷。一時試合に戻りますが結局途中交代となり、結果的に今度は右膝の靱帯損傷で翌年途中までの長期離脱を余儀なくされてしまいました。この試合では2-0でリードをしていたものの翔雅の怪我を境に試合の流れがガラッと変わり、2-3で敗れる結果に。
 2018年には怪我で試合に出られない間、サポーターをピッチサイド見学・試合観戦に招待する企画を実施するなどチームのファンサービスにも貢献しました。夏以降は練習に完全合流していたものの出場機会はありませんでした。
 今季はルヴァ杯で1年以上ぶりに公式戦に出場。篠田監督就任後からはリーグ戦にもベンチ入りメンバーとして登録され、29節の広島戦@日本平では、今季リーグ戦で唯一のフル出場を果たしました。
 
 エスパルスに在籍した5シーズンの間、チームはJ2降格や残留争いなど厳しい時期が続き、また翔雅本人も両膝の靱帯損傷で長期離脱を2度余儀なくされるなど苦しいことが多かったと思います。しかしとにかく責任感があり、ガッツあふれるプレーでサイドで奮闘していた翔雅の姿は忘れられません。
 翔雅は現在30歳。右SBとしてはエウソンがレギュラーですが、エウソンが欠場した時のバックアップとして安心できるベテランの翔雅は必要だろうと思っていましたが...。契約満了はとても残念です。
 
 J2降格からJ1復帰と、厳しいこの5年間を共に戦ってくれた翔雅には感謝の言葉しかありません。次のチームでの無病息災と活躍を期待します!


 今季、篠田監督の元でCBのレギュラーとして出場してきた二見長崎に完全移籍することが発表されました。
 
 二見は2016年途中に仙台からエスパルスに加入。もともとは左SBの選手としてエスパルスに加入。当時すでに左SBのレギュラーだった后とポジションを競う相手としてJ1でも経験があった二見が加入してきましたが、残念ながら出番はほとんどありませんでした。
 しかし2017年に入るとチームのCB不足もあり、角田と組んでCBでの出場機会が増えてきます。2017年は24試合に出場しましたが、このシーズンは最終節までJ1残留を争う厳しいシーズンとなり、特にポジションに不慣れだった二見にとっては失点や敗戦の責任が問われる厳しいシーズンになってしまいました。
 翌2018年は新しく獲得したソッコと2年目のフレイレのCBコンビが安定した成績を残したため出番は少なかったですが、シーズン中に調子を落とした后の代わりに本職の左SBに入るなど活躍を見せます。そして今季当初はサブの状態が続いていたものの、篠田監督に交代後は不動のCBとして全試合フル出場しました。
 今季チームはリーグワーストの失点となってしまったため、決して褒められたことばかりではありませんが、CBのコンビを組む選手が不安定なプレーを見せる中、二見は2年前に比べると格段にいいプレーが増え、頼もしさを増してきていました。
 また持ち前のロングスローが遂に本格的に「武器」として使われだし、シーズン中3ゴールに絡む得点源に。特に神戸戦@日本平でドグの決勝点をアシストしたロングスローは大変印象に残りました。
 もともとはSBだったにもかかわらず、チーム事情でCBにコンバートされ、身長178cmとCBとしては小柄なものの、身長の不安を拭い去るように泥臭く、粘り強く、守備に奔走してくれました。
 
 エスパルスでCBのテクニックを身に着け、サイド、センターともにできる幅を広げた二見。しかも27歳。選手として最も活躍できる選手なだけに、移籍するのはエスパルスにとって大きな痛手だと思います。
 ただ、二見本人としては、エスパルスでの在籍期間はチームとしても個人としても辛いことの方が多かったと思いますし、これから新しい環境で心機一転頑張りたいと思う気持ちもわかります。
 
 長崎は角田をはじめ、長谷川悠、沢田崇、フレイレといった元オレンジ戦士も多いチーム。勝手知ったる(?)長崎で、もう一花咲かせてもらいたいです!


 エスパルスユース出身のMF、水谷君は契約満了が発表され、AC長野への移籍が決まりました。
 
 水谷君は2015年にトップに昇格した北川航也、宮本航汰(今シーズンFC岐阜へ期限付移籍中)とともにエスパルスの新・三羽烏と呼ばれ話題になりました。
 しかもこの3人のうちでは2014年の高校3年時から、当時ユースチーム監督からトップチーム監督になったばかりの大榎克己監督に起用され一足早くトップチームデビュー。高校生とは思えない落ち着いたプレーで主に中盤を支えてくれました。
 また、2015年も大榎監督の元トップチームで出場を続けましたが、シーズン途中に大榎監督が解任されると出場機会を失い、J2に降格した2016年途中からは当時四国リーグだったFC今治に期限付き移籍。2017年も今治に残り、JFLに昇格したチームでプレーを続けました。
 2018年にエスパルス復帰後、今季までトップチームの多くの試合でベンチ入りはしていましたが、基本的には終盤の短い時間での出場にとどまり、今季に限っては静岡ダービーvsジュビロ戦@日本平での終盤に5分程度の出場にとどまっていました。
 
 中盤だけではなくSBもこなすユーティリティプレイヤー。その為、上述のようにベンチメンバーとしては重宝されましたが、逆にこれといった強みをなかなか打ち出せなかった部分もあり、いわゆる「器用貧乏」ってやつかもしれません。しかし、そのユーティリティ性に目をつけてくれたのがAC長野。この武器はほかにはあまり類を見ませんし、水谷君も環境が変われば試合に絡む機会も増えるはずです。
 移籍のコメントで水谷君は『また這い上がって行けるように長野の地で頑張ります!』と語ってくれました。長野は今季、J3で9位と振るいませんでしたが、常にJ2昇格を狙っているチーム。長野でぜひとも大活躍して、そしてまた清水に戻ってきほしいです!


 DF飯田貴敬が積極補強を進めるJ2の京都サンガF.C.へ完全移籍することが発表されました。
 
 飯田は2016年に専修大学4年生で特別指定選手としてエスパルス登録。2017年にエスパルスに入団しました。
 入団後、エスパルスがJ1に復帰した1戦目から即戦力の右SB大卒ルーキーとしてベンチ入りを果たします。カップ戦・リーグ戦で出場450分をクリアして早々にA契約を勝ち取りましたが、夏以降は怪我の影響で出場ができず、終盤にベンチ入りをしたのみで、結局リーグ戦での出場は1試合にとどまってしまいました。
 出場機会が訪れたのは2年目の2018年。この年も開幕前に骨折を追って出遅れ、悠悟にポジションを与えますが、悠悟の調子が悪くなると、春以降に出番を勝ち取ります。その後も悠悟と右SBのポジションを分け合う形で、終盤までコンスタントに出場を果たしました。
 今季はヨンソン監督の元、開幕直後は3-5-2のウイングバックとして、その後は4-4-2のSBとして先発を果たしましたが、チームの状態が思わしくなく、それ以降はベンチからのスタートとなります。それでも、篠田監督に変わった後もベンチにはほぼ入り続け、出場機会積み重ねました。
 
 飯田は50メートル5秒台という自慢の瞬足を武器に右サイドを駆け上がり、切れ込んでチャンスを演出するプレースタイル。この3年間で積み上げて来たものを、これからもエスパルスで発揮してもらいたかっただけに移籍は残念ですが、現在は右SBにエウソンという強力なライバルもおり、本人としては出場機会を求めて京都への移籍を決めたのだと思います。
 
 年齢も25歳とこれからの期待できる選手。京都で活躍し更に選手としての経験を積んで、成長したところを見せて欲しいです!


 今季広島に期限付き移籍していた清水はそのまま広島に完全移籍することになりました。
 
 通常、期限付き移籍の選手は、移籍元チームと対戦をする場合には出場させないとする条項があるものですが、航平の場合はエスパルるvs広島戦でもベンチ入り、途中出場を果たすなどそういった条項はなかったようです。それを思うと、清水は片道だろうなとは思っていましたが、大方の予想通り完全移籍となりました。
 
 航平は2017年の夏にエスパルスに加入。厳しい残留争いを戦う中、本職の中盤サイドではなく、終盤は右SBとしてチームを支えてくれました。しかし2018年はエスパルスで出番がないまま甲府に期限付き移籍で、今季は広島期限付き移籍していました。
 
 在籍期間は短かったですが、「清水の清水」として戦ってくれた清水。また「広島の清水」というややこしい実況を聞くことになりそうです(ぉぃ
 エスパルス戦以外での広島での活躍を期待しています!


 在籍期間の長短はあれ、どの選手もJ2降格~J1復帰~J1残留争いというエスパルスが非常に苦しい時期に在籍し、あるいはピッチで、あるいはベンチで、あるいは練習場でチームメイトを鼓舞し、共に笑い、涙し、艱難辛苦を乗り越えてきた選手ばかり。まさに今のエスパルスを支えてくれた選手ばかりです。
 そんな選手がエスパルスを去らなければならないことは、本当に寂しいこと。しかしこれもプロクラブとして仕方のないこと。クラブも大きく成長するために、英断は避けては通れないのかもしれません。

 オレンジユニを脱ぐことになっても、エスパルスに在籍していた事実はいつまでも記憶に残ります。今は皆さんの今後の一層の活躍を期待するのみです。そしてまた、再び日本平で出会える日を、心待ちにしたいです。


 オレンジユニの絆は永遠!去り行く選手の未来に光あれ!




 にほんブログ村 サッカーブログ 清水エスパルスへ
 にほんブログ村 エスパルス
 『にほんブログ村』に参加しています。エスパルス関連のブログがたくさんあります。
 ポチッていただけると管理人は小躍りして喜ぶと思います。

投稿者: tao 日時: 2020年1月 2日 20:22

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://tao.tbo.jp/mt-tb.cgi/2270

コメントしてください