メインS-PULSE2018年フロントだけではサッカーはできない。サッカーを成すにはお金がかかる。

2018年1月17日

フロントだけではサッカーはできない。サッカーを成すにはお金がかかる。

【2018シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート①
【2018シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート②
【2018シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート③
【2018シーズン新体制発表記者会見】記者会見レポート④
【2018シーズン新体制発表記者会見】2018シーズン クラブスローガン決定
(いずれもエスパルス公式)

 2018年1月12日、エスパルスの新体制が発表になりました。

 J1復帰1年目の昨シーズンは「一桁順位以内」という目標を掲げてスタートしたエスパルスでしたが、終盤は残留争いに巻き込まれてしまい非常に苦しみ、最終節でようやくJ1残留を決めるという、最低限の「J1残留」という結果は残せたものの、いささか残念な結果に。J1では、2014年が15位、15年が17位(クラブ史上初のJ2降格)、17年が14位と直近のシーズンは低迷が続いており、その状況を抜本的に立て直すことが、クラブとして最大の課題となるでしょう。
 
 この日の新体制発表は、まさにエスパルスが再生するための中長期的なビジョンを示す意味も踏まえたものになりました。

 まず気になったのは、新たに就任した鈴木健一郎会長と久米一正副社長兼ゼネラルマネージャー。久米さんはGMだけでなく副社長にも就任したんですね。そしてなによりハッとさせられたのは、鈴与株式会社の現社長でもある鈴木新会長の言葉。今年42歳になるという若き経営者は、これまでのエスパルスについて「長期的に全体を俯瞰する視座が欠け、場当たり的になっていた面もあると思います。今一度『分かち合う夢と感動と誇り』というクラブの基本理念に立ち返って、修正していきたいと思います」とコメント。このコメントを拝読した時、「そうそう!その通り!」と、心の中で大きくうなづいてしまいました。
 今まで様々な経営者や監督がやってきては去っていきました。しかしこのところオイラの胸に去来した想いが「果たしてエスパルスはどこへ向かっているのだろう」ということでした。
 それは世界に誇れるビッグクラブなのか、若手育成を主とする育成クラブなのか、はたまた静岡に根差し人的・社会的・経済的発展を目指す地域密着クラブなのか...。
 時々で方向修正は必要かもしれませんが、いわゆる「軸」がぶれてはいけない。ってか、軸が決まってないのでは?と思うこともありました。
 若き経営者の全く新たらしい感性と視点。そして機動力で、エスパルスを俯瞰的に、そして長期的視点で『分かち合う夢と感動と誇り』というクラブの基本理念に立ち返って、修正していただきたいです。
 
 そして左伴社長の会見。エスパルスの就任当社から営業体制の抜本的な見直しと強化に努めてきて、2014~2017年で遂に収益や選手人件費の面ではJ1のトップハーフに入るレベルに近づいているところまでもってきたこと、今はやりのKPI(Key Performance Indicatorの略で、重要業績評価指標とも呼ばれます。詳しいことは各自ググってくださいw)で示してくれました。左伴社長は「上位進出に向けて、お金を言い訳にできないような経営状況にしていきたい」とコメント。経営規模で上位クラブに肉薄していくための、以下のような3年計画を披露しました。


  SPULSE VISION 2018-2020  -ビジョン-
 
☆強化の基本方針
 ・インフラで勝つ
 ・データで勝つ
 ・投資効率で勝つ
 ・取り組みの
  新進性、細かさ、徹底度で勝つ
 ・人間力で勝つ
 ・一体感で勝つ
 
☆サッカービジョン
 ・まず
  ハードワーク
  (球際・気迫・走力)
 ・その上で
  清水らしい魅力的なサッカーをしよう
 
☆トップチーム行動指針
 ・常勝チームとなるために
  ふさわしいプロのクオリティを出す
 ・そのための
  プロの生活
  プロの振る舞い
  プロの言動
  プロのチームワーク
  プロのリーダーシップ
  その徹底

  SPULSE VISION 2018-2020  -会社目標-
☆会社目標
 ・単年(トップチーム):一桁順位に再チャレンジ!
 ・中期(トップチーム):チャンピオンチームを目指す(5年以内に国内優勝 7年以内にACL優勝)
    (営業・事業) :ビッグクラブ相応の経営規模(収益 45億円 強化費 17億円)
    (地域事業)  :地域共生に根差した地域事業(総利用者数40万人)
 
☆主要指標
 細かいから割愛w 詳しいこたぁオヒサルをチェック!
 


 かなり踏み込んだ、突っ込んだ、そして具体的な中期経営計画だと思いました。
 スポーツ事業なので結果は時の運。という発想ではなく、具体的な行動指針を掲げてそれにフロントもチームも一丸となって邁進する。このベクトルの統一こそが大切なのではないでしょうか。
 こうした経営陣のプランが中長期的に実を結んでいけば、あとは現場が投資効率を高めて、結果に結びつけていくことが肝要になります。久米GMの就任も、そのための第一歩と言えるでしょう。
 
 そして、現場=チームの建て直しを託されたのが、ヤン・ヨンソン監督と篠田善之コーチの新コンビ。昨年7月に広島の監督に就任し、停滞していたチームを立て直して残留に導いたヨンソン監督は、ノルウェーでも監督として多くの実績を残しており、日本のサッカーに対する理解も深い様子。
 会見では「順位目標を明確に言えるのは、鹿児島キャンプを終えて私が選手たちのことを理解してからになると思います」など、慎重に言葉を選びながら地に足の着いたコメントをし、チームの状況に合わせて現実的な対応ができる指導者であることをうかがわせました。
 
 ヨンソン監督のサッカースタイルについては「我慢強くボールをつなぎながら攻撃を仕掛けていけるサッカー」を"グッド・フットボール"として位置付け、「相手が組織立つ前に速くスペースを狙っていくことも重要だと考えているので、それとつなぐサッカーのふたつを融合させていきたい」とコメントしています。
 チームのバックボーンとして組織的な守備を整備することも掲げており、ヨンソン監督は若手の育成でも実績豊富。小林前監督が熱心だった若手の育成の風土を踏襲するという意味でも、今のエスパルスには適したタイプの指導者と言えそうです。
 
 今季から2020年までの3年間にわたるチーム・スローガンは「BACK TO THE BASIC 徹底」と決まりました。ピッチ以外のインフラ面や営業努力の面も含めて、勝つため、チームを強化するための努力を細かいところまで徹底させていく。左伴社長はそのように「徹底」の意味を説明してくれました。
 
 新しい若き経営者に選手強化のエキスパートの加入。そして3ヵ年におよぶ中期経営計画と新しい指揮官。伝統あるエスパルスの再スタートにかけるクラブとしての考え方は十分に伝わってきました。あとは、それが今季のうちにチーム成績として実を結ぶかどうか。錦の御旗を上げるだけでなく、今度こそ有言実行となることを期待したいです。


 お手並み拝見と、参りましょうかね。




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投稿者: tao 日時: 2018年1月17日 18:36

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