メインS-PULSE2015年露呈した「強さ」と「脆さ」

2015年5月 1日

露呈した「強さ」と「脆さ」

2015 J.LEAGUE Division1 1st stage 8th sec.
清水 3-3 山形

 4月25日に行われたリーグ戦1stステージ第7節vs広島戦では、元紀を55試合目にしてスタメンから外すなど攻撃陣に新たな可能性を求めるも、前半に村田兄やんが負傷交代を強いられてしまい、そこから広島に2失点。後半に猛反撃を展開するもチャンスを決めきれないまま広島に完封負け。降格圏の16位から脱出することができなかったエスパルスは4月29日、リーグ戦1stステージ第8節vs山形戦に臨みました。
 
 広島戦での敗戦でリーグ戦では5連敗。開幕戦以来勝利から見放されたままのエスパルス。順位は降格圏の16位。リーグ戦が始まったばかりだというのに、オレンジ戦士達は非常に厳しい状況に陥ってしまいました。しかし!ここで下を向いていても道は開けません!もがき苦しみながらも、自分や仲間達を信じて戦っていかなければなりません!そんなエスパルスをサポートするべく、この試合にも多くのエスパサポさんが我等が聖地・日本平へ駆けつけてくました。現地でサポートされた皆さん、本当にお疲れ様でした。
 
 目下降格圏にあるエスパルスにとって、対する山形は残留争いを戦う敵。ここでしっかり勝ち点を積み上げることができなければ、今後の残留争いは非常に厳しい戦いになってしまうでしょう。そうならないためにも、この試合は絶対に勝たなければならない試合なのです!山形を我等が聖地・日本平で撃破し、残留争いから一歩抜き出ることができるか!エスパルスの天王山の戦いが火蓋を切りました!


 この試合には本拓が累積警告で出場停止。攻守の要の本拓の欠場は、チームにとってもいたいところ。一方で八反田が4試合ぶりにスタメン復帰。中盤でのゲームメイクとセットプレーに期待がかかります。そして克己監督は、この試合でシステム変更を敢行。最終ラインを4バックから3バックにし、今季初の3-5-2のシステムを採用しました。
 
 試合はいきなり動き出します。開始直後の3分、山形陣内左からのFKのチャンス!キッカーは八反田。八反田が蹴ったFKをエダがゴール正面で頭ですらしてシュート!ボールは山形ゴール右に吸い込まれてゴール!エスパルスが試合開始直後に先制ゴールを決めます!
 その9分後の12分には、左サイドからのスローインのボールを受けた八反田が敵陣深く切り込んで山形ゴール前にクロス!!これを駿が冷静に頭で合わせてシュート!!ボールは山形ゴールを揺らしてゴーール!!エスパルスが早くも点差を広げました!
 その後も八反田が攻撃の基点となり山形ゴールを攻め立て、更に追加点を狙い続けます。すると26分、CKの跳ね返りに追いついた元紀がダイレクトに前線へロングフィード!!!これにウタカが反応し、絶妙なトラップからGKをかわしてつま先でシューーート!!!ボールはゴールに転がり込んでゴーーール!!!エスパルスが前半のうちにリードを3点に広げました!!!
 大量リードのエスパルスは全く攻撃の手を緩めることなく、更に山形を押し込み続け、試合の主導権を掌握しながら前半が終了。エスパルスは3点リードで試合を折り返します。
 
 しかし後半になると状況は一変。山形がボールを支配し、エスパルスは防戦に回る時間が長くなってしまいます。52分にはアルセウに強烈なミドルシュートを撃たれてしまいますが、ここは力裕の好セーブで凌ぎます。
 失点を回避したい克己監督は64分、ウタカに代えて白崎を投入。攻守にバランスを保ちつつ、守備意識を高めに保って試合をすすめます。しかし克己監督の戦略はピッチ上の選手に上手く伝わらず、選手間の連携は徐々にずれ始め、またミスも目立ち始めてしまい、そこを山形攻撃陣に突かれてしまい、エスパルスは押し込まれてしまう時間が続いてしまいます。
 どうにかッチームを落ち着かせ、このまま逃げ切りたい克己監督は79分、元紀に代えて六平を投入。引いて守りを固めるより、守りつつ攻撃のチャンスをうかがう戦術に出ます。
 しかしその交代の6分後の85分にディエゴに決められてしまい失点。この瞬間、「ピッチの中も外も、まずい空気になった」と八反田がコメントするように、オレンジ戦士は完全に浮き足立ってしまいます。
 失点の同様を押さえ、2点差を守りきりたい克己監督は86分、エダに代えて澤田を投入。同時に前線の駿を最終ラインに組み込み、山形の高さを活かした攻撃に対応しようと試みます。しかしこの交代策が更にオレンジ戦士の混乱を招いてしまい、試合終了間際の89分とアディショナルタイムに立て続けに2失点。山形に追いつかれてしまい試合終了。エスパルスは山形に引き分けました。


 すぐそこまで、手に掴みかけていた勝利は、無常にもスルリとエスパルスの手から逃げていってしまった。それはエスパルスというチームの「未熟さ」に起因しているのかもしれません。
 3点の大量リードで迎えた試合終盤、我武者羅にゴールだけを目指して全員でパワープレーを仕掛けてくる山形に、オレンジ戦士は対応することができなかった。そして最も恐れていた失点をきっかけに、自分達を信じきれていないオレンジ戦士は、不安と不信から浮き足立ってしまった。克己監督は、ピッチ上で浮き足立つオレンジ戦士達の意思統一を行い、取るべき戦術を示そうとしたが、それは上手く伝わらず、さらに混乱に拍車をかけるだけになってしまった。
 たった一つ、相互の信頼関係がしっかりと確立されていたならば、決して3点差を試合終盤の10分足らずで追いつかれるようなことは無かったはずです。しかし連敗を脱することができずにもがき苦しむエスパルスには、そんなシンプルなことすら満足にできない状況にある。これが今のエスパルスの現状なのです。
 試合後、ゴール裏からは容赦ないブーイングの嵐。しかもメインやバックスタンドからもブーイングが聞かれたそうです。それは日本平では珍しいこと。オレンジ戦士はそのブーイングの意味を深く深く考え、そしてその胸に突き刺さる悔しさを決して忘れることなく、更にその悔しさを1日も早く晴らせるよう、チーム全体で勝利に向かって走り出して欲しいです。


 エスパルスは山形に引き分け。勝ち点1を分け合いました。というより、「山形は勝ち点1を拾い、エスパルスは勝ち点2を失った」と言ったほうがしっくりくるかもしれません。
 山形に引き分けたことでリーグ戦連敗は5で食い止めることができました。しかし開幕戦から7試合勝ち無しと、依然として厳しい状況を脱出することができないエスパルス。この試合は「負けに等しい引き分け」といっても過言ではないでしょう。
 しかし 克己監督の采配、特にシステム変更による攻撃力の強化は、前半の3ゴールをはじめ、エダとデュークの献身的な攻撃参加と八反田のセットプレーでの正確なキックから山形ゴールに迫るなど、試合中に何度もチャンスメイクできたことを見れば、それが大きく奏功していることは明白だと思います。今後はこの新たなシステムへの理解を更に深め、攻撃力の強化に努めて欲しいです。
 
 次の試合はリーグ戦1stステージ第9節vs柏戦。ACLを戦う柏はまさに強敵。今のエスパルスにとって柏に勝利することは、相当困難な課題といえそうです。そして次節は中2日での開催という非常に厳しい試合日程。オレンジ戦士の身体的・精神的疲労も気になるところです。
 しかし!過酷な日程を戦うのは柏も同じ!しかも柏のほうがACLを戦っている分、試合日程は過酷!集中を切らすことなく戦えれば、倒せない相手ではないはずです!
 
 次節は中2日で行われる試合。大型連休に入り、試合日程は更に過酷になってきます。オレンジ戦士とフィジカルケアスタッフは、山形戦での選手の疲労を最大限に取り去り、ベストコンディションで柏戦に臨めるよう、ケアを徹底的に行って欲しいです。そしてオレンジ戦士は、自分を、そして仲間を、さらに監督やチームに携わる全ての仲間を信じて、同じ方向を向いて柏撃破を目指して走り続けてほしいです。

 この試合でも八反田が大活躍!それを活かしきれなかったのは残念...。




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投稿者: tao 日時: 2015年5月 1日 21:38

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