メインエスパルス観戦記2013年死中に活を見出さねば、この難局を乗り越えることは出来ない!【J特】

2013年4月 3日

死中に活を見出さねば、この難局を乗り越えることは出来ない!【J特】

2013 J.LEAGUE Division1 4th sec.
清水 0-4 広島

 3月23日に行われたナビ杯予選リーグ第2節「静岡ダービー」vsジュビロ戦では、試合開始直後の失点で完全に浮足立ってしまい、選手間の連携が全くと言っていいほど取れない状況に陥ってしまい、ジュビロにいいように試合を支配されて失点を重ねてしまう。若い選手が大勢在籍しているチームでさらに若手の「オレンジフレッシャーズ」を積極的にスタメンで起用するというゴトビ監督の戦略が裏目に出た形になってしまったエスパルスは3月30日、リーグ戦第4節vs広島戦に臨みました。

 屈辱の静岡ダービーから1週間、チームは非公開練習で気持ちを切り替えて広島戦に臨む準備をしてきました。広島は昨季のチャンピオンチーム。爆発的な攻撃力と素早い攻守の切り替えで圧倒的な強さを誇っています。目下今季未勝利のエスパルスにとって、これが試練と言わずして何と表現すればいいのでしょうか。しかし!それに正々堂々と立ち向かっていくことこそがオレンジ戦士の本懐!乗り越えなければならない壁は厚く高いが、それこそ越え甲斐があるというものです!そんなエスパルスを全力でサポートするべく、この試合にも多くのエスパサポが我等が聖地・日本平に駆けつけてくれました。現地でサポートされた皆さん、本当にお疲れ様でした。

 昨季のナビ杯決勝以来、公式戦では11試合未勝利のエスパルス。クラブ創設以来、これほどの苦境に立たされたことは、数える事ができるくらい少ないでしょう。静岡ダービーでの大敗の傷はそう簡単に癒えないはず。しかし立ち止まっている時間はありません。広島との一戦は非常に難しくなることは誰だって分かる事。だからこそ、暗中模索を続けるエスパルスにとって、この試合を乗り越えることができれば、きっと光明がさしこんでくるはず。この苦難を乗り越えるため、そしてリーグ戦を闘い抜くためのエスパルスの正念場の戦いがキックオフ!

 
 この試合でゴトビ監督は、ナビ杯で起用した「オレンジフレッシャーズ」ではなく、経験と技術に長けたレギュラーメンバーを起用。しかしCBには腸炎で欠場を余儀なくされた平岡に代えて岡根がスタメン出場を果たしました。そしてシステムも昨季同様の4-2-3-1を採用。試合に勝つことを考えた布陣になりました。
 必勝を期して臨んだ広島戦、しかし試合はエスパルスの想いとは全く逆の方向へ動きます。試合開始直後の14分、広島の絶妙なパスワークから石原に先制ゴールを許してしまい失点。またしてもエスパルスは試合立ち上がりでビハインドを背負って戦うことを余儀なくされてしまいます。
 今までのエスパルスだったらここから攻守ともに瓦解してしまい失点を重ねる試合もありました。しかしこの試合では中盤をコンパクトにして最前線と最終ラインの距離を開けず、中盤からの攻撃のビルドアップから前線のバレーに当てて八反田や石毛がそこに飛び込んでシュートチャンスを作るといったシーンも見られました。しかしゴール前でのプレーの精度や中盤でのパスミスも少なくなく、また最終ラインを上げているために広島に裏を突かれてしまう場面も多く、決定的なシュートを放つには至りません。
 エスパルスは果敢に広島に攻撃を仕掛け続けましたが奏功しないまま前半が終了。エスパルスは1点ビハインドで試合を折り返します。
 
 後半に頭からゴトビ監督は石毛に代えて俊幸を投入。中盤から速さを使って広島陣内に切り込む策を取り入れます。
 すると攻撃陣にさらにリズムが生まれ、高い位置でボールを奪ったあとすばやく中盤を経て、前半から実践していたバレーに当てて落としたところに俊幸や八反田が飛び込むシーンが多くなり始め、エスパルスは広島ゴールを脅かし始めます。しかし広島守備陣もゴール前を固めてエスパルスの攻撃を弾き返し、そこを基点にすばやくカウンターを仕掛けて、エスパルス守備陣の裏を狙って攻め立てます。
 見ごたえのある攻防が続いた59分、広島FWに抜かれてしまった岡根がアフター気味でタックルを仕掛けてしまい、この試合で2枚目のイエローカードを受けて退場処分に。攻撃のリズムが出来始まったいい流れの中でのCBの退場。エスパルスは再び苦境に立たされてしまいます。
 数的優位に立った広島は迅速かつ強力にエスパルス守備陣の裏を狙う攻撃を展開。その10分後の69分にはキャラが自陣エリア内でファウルを犯してしまい痛恨のPKを献上。佐藤寿人に決められてしまい追加点を許してしまいます。
 どうしてもこの試合で負けられないゴトビ監督はその1分後の70分、八反田に代えて瀬沼を投入。チーム全体に「攻撃」の姿勢をアピールします。しかしその3分後の73分にCKから最後は水本に決められてしまい3ん失点目を喫してしまいます。82分には広島にきれいにカウンターを決められてしまい、最後は佐藤寿人に2点目を決められてしまい万事休す。87分にゴトビ監督は純平に代えてミンスを投入しますが大きく試合の流れを変えることもなく試合終了。エスパルスはホームで広島に大敗を喫してしまいました。


 今季の公式戦3試合目となる大量失点、しかもそのうち2試合はホームでの試合。そして昨季から公式戦12試合未勝利。傍から見ればチーム状況は最悪を通り越して、もう手の施しようのない、いわば「チーム崩壊状態」に陥っていると思われても仕方のない状況だと思われても致し方ないでしょう。しかしこの試合を見て、一概にそうと言い切れないのではないか。オイラはそんな風に感じました。
 試合立ち上がりは個々の選手に気迫が感じられて、かつ中盤をコンパクトにして長短織り交ぜたパスで広島守備陣の攻略を目指した。しかし細かなパスミスやトラップミス、そして連携不足からの動き出しの遅さも目立ってしまった。そして今季のエスパルスが最も恐れているといえる早い時間の失点をこの試合でも示現してしまった。これまでのエスパルスならここから意気を失い大量失点を喫してしまうパターン。しかし、この試合では選手全員がハードワークを惜しまずに攻守にわたり動き続け、何とか1失点で前半を折り返すことが出来た。これは評価できると思います。
 結果的には岡根の退場でゲームプランが崩れてしまい、またカウンターを得意とする広島の戦術を前に失点の山を築いてしまう結果になってしまいましたが、逆に言えば、岡根が交代するまでは、あるいは1ゴールでも決まっていたならば、試合の行方は大きく違っていたかもしれない。オイラにはそう思えてなりません。
 目を覆いたくなるような試合結果ですが、死中に活を見出さねば、この難局を乗り越えることは決してできないと思います。静岡の桜の盛りは過ぎてしまいましたが、エスパルスの「開花宣言」は、実はもうすぐそこまで来ているのかもしれません...。


 エスパルスは広島に惨敗。今季の公式戦6試合で18失点。リーグ戦の順位も17位に転落。日本平の西サイドスタンド2階席には早くも「残留」のゲーフラが掲げられ、試合後の挨拶にきたオレンジ戦士には容赦ないブーイングの嵐。そして試合後には数百人のサポーターが選手バスゲート前に座り込み、事情を説明に出てきた監督・強化部長・社長と数時間に渡り話し合いを設ける事態に。社長はゴトビ監督の解任について現時点では全く考えていない、そしてゴトビ監督は自信を失っているわけではなく、もう少し時間を欲しいとの旨の話を居残ったサポーターに話したとの事。サポーターもそれだけエスパルスの現状に対して、大きな危惧を禁じ得ないということの表れだと思いました。しかしそれは、サポーターが真剣に親身になってエスパルスを心配していることの表れでもあり、クラブはその事実を真摯に受け止めてほしいところでもあります。
 一方で、この苦境は監督を代えれば必ず脱することが可能なのでしょうか?監督交代は低迷するチームを激変させる大きなきっかけになることは事実です。しかしそれが必ずしも奏功するとは限りません。それにこのエスパルスの低迷の原因は、必ずしも監督だけにあるとは言い切れない部分もあると思います。前述のようなミスを散見させる選手に選手補強を担当する強化本部、それ以前に資金的に潤沢ではない(株)エスパルスという企業が抱える問題等々...。原因と思われる事象を挙げればきりがないでしょう。
 今季は既に始まっています。残された時間はそう多くはありません。限られた時間と金銭的・人的資源を最大活用して最大の効用をたたき出すのが企業、そしてプロの役目。そして我々サポーターはそれを信じて信じて信じぬいて、オレンジ戦士とエスパルスを鼓舞し叱咤し激励し、共に戦うのが役目。オイラはそう考えています。

 次の試合はリーグ戦第5節vs鳥栖戦。昨季J1に昇格した鳥栖は派手さはないものの、堅実で粘り強いサッカーで昨季は5位入賞を果たしました。そして試合は長距離移動を伴うアウェイゲーム。選手のフィジカルおよびメンタルのコンディション調整はそう容易ではなさそうです。
 しかし!広島戦で垣間見せてくれた攻撃展開と運動量を惜しまない守備をさらに研ぎ澄ませる事ができれば、結果は我々の予想するものの遥か斜め上を行くものになる可能性を大いに秘めていると思います。
 オレンジ戦士は周囲の雑音に惑わされることなく、自分を、そして仲間を、チームを、監督を、そしてエスパルスに携わるすべての人々を信じて、鳥栖戦での勝利を目指して調整・練習してほしいです。


 俺達はみんなオレンジの絆で結ばれた「エスパルス・ファミリー」です!
 家族を想う気持ちは太平洋より広く深く、霊峰富士より大きく気高く、
 そして静岡の気候風土のように暖かい。

 大丈夫!俺達のエスパルスはきっとやってくれるさ!

 俺達は選手を信じて、共に戦いゴール裏から背中を押してやる!
 だから、次こそ勝とうぜ!!




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投稿者: tao 日時: 2013年4月 3日 23:00

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