2012年1月17日
明暗を分けた二人の移籍【J特】
エディ ボスナー選手 水原三星ブルーウィングス(韓国)へ完全移籍決定のお知らせ
太田宏介選手 FC東京へ完全移籍決定のお知らせ
(以上 エスパルス公式)
今季最後の移籍関連のプレスリリースは、昨年からこれまでに移籍が噂されていた2選手の、エスパルスからの旅立ちのプレスリリースでした。
しかし大きく違ったのは、その移籍にかかる経緯でした...。
2010年にジェフからエスパルスに加入してくれたエディ・ボスナーは韓国Kリーグの水原へ。昨年末からその噂はありましたが、もう1年契約期間が残っていたエディは態度を保留していました。しかしDF陣の補強に目処が立った事を見届け、また自らもオーストラリア代表入りを目指して、韓国の強豪チームへ。もしかしたらエディは、移籍により違約金がエスパルスに入ってくることも考慮に入れての移籍だったのかもしれません。
エディといえば、誰がなんと言おうと「ボスナー砲!」。味方ですら恐怖におののいた(憶測)破壊力抜群の戦術長距離弾道ミサイル!エスパルスが敵ゴール手前30メートルくらいからのFKを取ると「おっ!ボスナー砲くる?」と会場がざわざわいい始める。そしてエディが静かに長大な助走を取るとスタジアムのボルテージは一気にヒートアップ!ゴールコールの後押しで猛然とボールに駆け寄り左足を一閃!ボールは雲を引くような速度と低い弾道でDFの壁をすり抜ける!GKは反応するもシュートの速度のほうがはるかに速く、ゴールネットを「グインッ!!」っと押し上げ突き刺さる!!2011年6月18日のリーグ戦第16節vs浦和戦@埼スタでの2発の砲撃はまさに「圧巻」でした!
移籍のリリースで「ありがとう!来年ACLで会いましょう。」とコメントしてくれたエディ。その言葉はエディ自身の素直な気持ちから発した言葉でしょう。その約束を果たすために、2012年のエスパルスは勝ち続けなければなりません!
ありがとうエディ!必ずACLで会いましょう!でもエスパルス戦の時にはボスナー砲は「メンテナンス中」にしておいてねw
一方、2012シーズンの新体制発表記者会見が行われた日まで契約交渉が終わらず、結局エスパルスとの交渉は決裂。FC東京に移籍していった太田宏介。昨年から海外チームや浦和、FC東京が獲得に興味を示していましたが、昨年までは「海外からオファーがなければ残留」との意思表示をしていた太田。しかしFC東京が天皇杯で優勝を修めACLへの出場権を獲得。再度FC東京からの獲得オファーがあると状況は急転直下。太田は態度を翻し、FC東京へ移籍していきました。
2009年に横浜FCから移籍してきた太田はエスパルスでも攻撃的なSBとして活躍。左サイドを駆け上がり勇敢な突破からゴール前へ絶妙なクロスをあげてゴールチャンスを演出。エスパルスの攻撃に貢献してくれました。そして昨年はAFCアジアカップ最終予選で日本代表にも選出されるまでに成長。ピッチの外でもその明るいキャラクターやブログでサポーターの心を捉えて離しませんでした。
太田の移籍に関しては色々な情報が錯綜しています。私は真の移籍経緯を知りませんのでなんとも言えませんが、一つ確かなことは...
チームの始動日まで移籍交渉をいたずらに引き延ばしクラブに迷惑をかけたこと。そして一旦自ら表したエスパルスへの残留意思を翻してFC東京へ移籍したことにより、太田を信頼していたエスパルスサポーターに対して背徳行為で応えたこと。
サッカー選手はピークの期間が短く、新たなステージにチャレンジできるチャンスはそう多くはありませ。またプロスポーツの世界は契約の世界。美辞麗句を並べようとも、契約の成立なくしては何の効力もないということは良く分かります。
しかし、サッカー選手はプロスポーツ選手である前に一人の人間。人の縁や礼節をわきまえられなければ、相応の応報が待っていることは自明の理でしょう。
移籍に関するコメントもどこかで見たことあるような美辞麗句ばかり。ブログもやっているんだし、もっと自分の言葉でエスパルスサポーターに発信してほしかったです。
エスパルスにとって「明」と「暗」に分かれる結果となった2選手の移籍。両選手のエスパルスへの貢献は計り知れず、それに対しては感謝の言葉もありません。しかし、「飛ぶ鳥後を...」どうするかによってこうも印象が分かれてしまう。どうせ迎えなければならない節目ならば、オイラは「明」で迎えたいものです。
「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と甲陽軍鑑では勝利の礎を説いています。情けを欠いた行いは仇となる。それに気づいた時には、既にピークは過ぎている...。太田もそうならなければいいが...。
世の中そんなに甘くはない...。
投稿者: tao 日時: 2012年1月17日 16:54 ツイート


