メインエスパルス観戦記2011年【J特】最後まであきらめない心、逆境を跳ね返す強い精神は、彼らに伝わったはず

2011年8月22日

【J特】最後まであきらめない心、逆境を跳ね返す強い精神は、彼らに伝わったはず

2011 J.LEAGUE Division1 22th sec.
清水 3-3 C大阪

 13日に行われたリーグ戦第21節vs大宮戦では、アウェイでの3戦連続完封4失点負けの憂さを晴らすような、エダ・伸二・高原の3ゴールで大宮に勝利!ホームでいやな流れを断ち切るかのよう完封勝利を決めたエスパルスは20日、リーグ戦第22節vsC大阪戦に望みました。
 
 大宮戦で3ゴールを決めて快勝したエスパルス。そしてこの試合で対戦するのは、7月23日の第6節でアウェイで対戦し、3戦連続完封4失点負けのきっかけとなってしまったC大阪。だがしかし!ここは静岡日本平!あのときのような無様な試合はできません!この日も多くのエスパサポさんが日本平へ駆けつけてくれました。現地でサポートされた皆さん、本当にお疲れ様でした。
  
 で、この試合は自宅でテレビ観戦...。次節vs山形戦に出撃するために、英気を財布を養うことにしました。

 前節vs大宮戦では快勝しているエスパルス。アウェイC大阪戦のような無様な試合は、日本平ではできません。今シーズン最大のトラウマとも言うべき、あのアウェイ3連敗のきっかけとなったアウェイC大阪戦の雪辱を日本平で晴らし、ここからリーグ戦上位争いに名乗りを上げることができるか!?エスパルスの実力が試される試合が火蓋を切りました!

 
 ゴトビ監督は、合流して10日しか経っていなく18日に新加入会見をしたばかりのカルフィン・ヨンアピン選手をいきなりアンカー(1ボランチ)として先発起用しました!自ら「CBからボランチまでこなすユーティリティプレーヤー」と語るキャラ(カルフィン・ヨンアピン選手の愛称)ですが、加入して間もない先発起用、しかもアンカーでの起用となると、そのプレー内容如何で試合が決まってしまう可能性も小さくありません。
 
 そして試合開始!試合はいきなり大きく動きます。8分に右サイドでボールを持った元紀がゴール前にアーリークロス!高原がニアでつぶれ役になってその後ろでフリーになった伸二が気迫のこもったダイビングヘッド!ボールはゴールに吸い込まれてゴール!エスパルスが早い段階で先制点を決めます!
 曽於語もまったく攻撃の手を緩めないエスパルス。伸二や元紀が攻撃の基点となり、宏介や俊幸がゴール前に迫って、高原や伸二や元紀が有機的にポジションチェンジしながらC大阪ゴールを脅かし続けます。守備では、試合開始直後にはボールタッチがおぼつかなかったキャラでしたが、次第に試合になれはじめると、持ち前の強いフィジカルと抜群のボディバランスで中盤のC大阪の攻撃の起点を潰し、ボールをキープするとなかなか奪われず、そして効果的なサイドチェンジで攻撃の起点になるといった、この試合がJリーグデビュー戦とは思えないような奮闘ぶりを披露してくれました。
 しかし30分を過ぎたあたりからC大阪も攻撃に転じる場面が増えてきて、エスパルスは防戦に回る時間が次第に増えてきてしまいます。それでもキャラやエスパルス守備陣のゴール前の奮闘により、C大阪にゴールを割らせることを許しません。そしてエスパルスが1点リードしたまま前半を終了します。

 後半の立ち上がりから試合の主導権を握ったのはC大阪。中盤、特にバイタルエリアから両サイドでのパス交換が良くなってきたC大阪が、エスパルスゴールを脅かす時間が増えてきて、逆にエスパルスは更に守勢に回らざるを得なくなってしまいます。キャラもディフェンスラインに吸い込まれてしまい、C大阪にバイタルエリアをいいように使われてしまう展開。エスパルスは思うような攻撃を展開できません。
 ゴトビ監督は60分、この日調子があまりよくなかったエダに代えてアレックを投入。中盤での攻撃の起点となる動きに期待します。
 しかしそれでもなかなかC大阪の攻撃の手が緩むことは無く、エスパルスは依然として押し込まれ続ける展開。そこでゴトビ監督は71分、伸二に代えてイワシを投入。平岡を1枚上げてキャラとドイスボランチとし、エスパルスゴール前の守りを強化する策に出ました。
 するとこれが裏目に。C大阪は73分に攻撃的な播戸を投入。するとその3分後の76分にエディがペナルティアリア内で播戸を倒してしまい痛恨のPKを献上。これを播戸自ら決められてしまい同点に。このPKに不満を持っていたエスパルスはそこで集中が途切れてしまい、その1分後に再び播戸に頭で決められてしまい、あっさりと逆転されてしまいます。
 1ヶ月前のエスパルスであれば、ここからズルズルと失点を重ねてしまい、大量失点で惨敗していたことでしょ。しかし、今のエスパルスは1ヶ月前とは違います!
 逆転を許してしまったゴトビ監督は79分に平岡に代えて永井を投入。まずは追いついて試合を振り出しに戻そうとします。するとその1分後の3分後の80分、宏介が左サイド深くえぐってマイナスのクロスをあげると、それをペナルティアリア前中央で受けた俊幸が持ち直してミドルシューート!!ボールは低い弾道でGKを掠めてゴールに突き刺さりゴーール!!エスパルスがすかさず同点に追いつきます!
 同点に追いついたエスパルスは、ここから更に攻勢を強めるかに思われましたが、なかなか一気呵成に攻撃に転じることができません。逆にその7分後の87分、守備ラインの裏に抜け出た播戸にスルーパスが通ってしまいそのままゴール。途中交代で出場した播戸にたった17分でハットトリックを決められてしまいます。
 これまでのエスパルスなら、さすがに意気消沈してそのまま試合終了で敗戦...っと、なっていたかもしれません。しかし!今のエスパルスは違いました!
 試合終了間際の89分、ロングフィードを永井が前線で頭で落とし、元紀がこれを拾って左サイドからDFの裏へ飛び出してゴールラインぎりぎりからゴール前へ折り返しのクロス!これを高原が魂のヘディングシューーート!!!ボールはネットを揺らしてゴーーール!!!エスパルスが土壇場でC大阪に追いつきました!!!
 ここから試合終了の瞬間まで鎬を削る攻防を見せたエスパルスとC大阪、しかし追加点は決まらずに試合終了。エスパルスが最後の最後で追いついて、C大阪に引き分けました。


 最後まであきらめない心、逆境を跳ね返す強い精神がプレーの随所に現れていた、素晴らしい試合だったと思います。
 播戸にあっさりと逆転を許し、また追いつきながらもあっさりと突き放されてしまう。エスパルスにとっては困難な試合だったと思います。しかし、この試合に賭けるオレンジ戦士の想い、こと高原の想いは、並々ならぬものだったに違いありません。
 第4節vs仙台戦の翌7月14日、ゴトビ監督や伸二と共に東日本大震災の被災地である岩手県山田町を訪問し、交流した山田町のサッカー少年をアウスタへ招待すると約束した高原。そしてこの試合、片道12時間のバス移動でやってきた46人の山田町のサッカー少年達の前で、敗戦濃厚な試合終了間際に全身全霊を賭したヘディングシュートを決めて見せてくれました。
 チーム全体でも、交代出場17分間でハットトリックを決められてしまうなど守備崩壊の危機を、チーム全体でしっかりと体を張って防ぎきり、攻撃陣も最後の瞬間まで走りきって逆転を目指した。試合終了の笛がなり終わる瞬間まで、オレンジ戦士は戦い続けてくれました。
 試合終了後、岩手県山田町から招待したサッカー少年達に挨拶へ向かうオレンジ戦士の目に飛び込んできたのは...



 
 
「ありがとう高原選手」

 
 
「ありがとうS-PULSE」

 
 
「山田町から感謝の」

 
 
「気持ちを込めて」

 「本当は勝つところを見せたかった」と語る高原。しかし、この試合でアウスタにきてくれたサッカー少年達の心にはしっかりと、最後まであきらめない心、逆境を跳ね返す強い精神が、育ってくれたに違いありません。
 この試合だけで終わってしまっては、まったく意味がありません。オレンジ戦士はこれからくる全ての試合において最後まであきらめない心、逆境を跳ね返す強い精神を胸に、ピッチで雄々しく戦って欲しいです。
 
 エスパルスはC大阪に引き分け。勝ち点1を分け合いました。勝ちたかった試合だっただけに非常に悔しいですが、1ヶ月前の惨敗からの成長、そしてC大阪の勝ち点を2削ぎ落としたと思えば、最低限の結果だったと思います。しかし、17分でハットトリックを決めさせてしまったことは大きな修正点と言えそうです。

 次の対戦相手は山形。山形は目下残留争いの渦中にあり、1試合1試合が勝負の状態。1つでも勝ち点を積み上げたいと我武者羅に、死に物狂いで勝利を渇望する山形は、そう簡単に崩せる相手ではありません。そしてこの試合は24日(水)にアウェイでの開催。長距離移動や中3日での試合という日程も、選手の体力を削ぐ事になるかもしれません。

 最後の最後で同点に追いつく攻撃の気迫を見せてくれたエスパルス。一方であっさりとハットトリックを決められてしまう修正点が浮き彫りになりました。オレンジ戦士はキャラを含めた守備の連携や動きをもう一度細部までしっかりと修正して、守備の強化に努めて欲しいです。また攻撃陣は、この試合で見せてくれたゴールへの執念に更に磨きをかけて、山形戦でその猛威を存分に振るって欲しいです!


 震災復興への戦いは続きます。出来ることを全力で!頑張らないで諦めない!一歩ずつでも、前へ!!




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投稿者: tao 日時: 2011年8月22日 20:31

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