メインS-PULSE2011年私なりの愚見です。

2011年5月31日

私なりの愚見です。

ファン・サポーターの皆様へ(エスパルス公式)
ファン・サポーターの皆様ならびに関係各位へ(ジュビロ公式)
プログレッソからのみなさまへのお詫び(ジュビロサポータ・PROGRESSO)

 去る2011年5月28日、静岡ダービーにて非常に残念な事象が発生しました。これまでにもサポータ同士のもめごとをたくさん見てきたつもりだし、実際に日本平やエコパで某クラブサポーターの蛮行を目の当たりにしたこともありました。しかしそれは、あくまで試合に勝利したい!その為に選手をより強く鼓舞したい!という思いが強くなりすぎたが故の、サポーターの行き過ぎた行動の一端であって、当然ルールに反する行為ではあるものの、一部分で仕方ないと思うところもありました。

 だがしかし、今回の静岡ダービーにおける一部のジュビロサポーターの愚行には、激しい憤りを禁じ得ません。

 静岡ダービーの観戦記でも触れたように、あの愚行は試合に全く関係ない部分での、エスパルスに携わり関わる全ての人々に対する侮辱意外の何物でもない。私はそう考えてます。

 Jリーグにはスタジアム観戦に関するルールや禁止事項がしっかりと整備されていて、スタジアムに来る観客は、血気盛んで熱いサポーターであっても、たまたま知り合いからチケットを貰ったので、時間もあったので観に来たという方も、この最低限度のルールや禁止事項は守らなければならない。しかし今回の一件は、それ以前の問題だ。いわゆる公序良俗に反する行為、まさに蛮行と言わざるを得ないと思います。

 しかし、ここで冷静になって考えてみたい。私はその場に居たわけではなく、ましてや当事者でもなんでもないので、あくまで一個人の私見として考えたい。

 
 既に当該横断幕はエスパルスや静岡県警によって押収され、当該横断幕を掲出したジュビロサポータ・PROGRESSO(以下プログ)のメンバーである10代の少年達は事情聴取を受け、当該試合で退場処分になっている。そして、既に当該事象についてエスパルス、ジュビロ両クラブとプログから謝罪コメントがリリースされている。なおかつJリーグも事情を慎重に調査しており、FIFAの規程に鑑みて処分についても検討されている。また当該事象は英文に起こされて全世界へ発信されている。そしてゴトビ監督の故郷でもあるイランラジオの日本語サイトでも当該事象が報じられた

 ここまで事態が深刻化してしまった以上、ジュビロとプログは「個人で、しかも10代の少年が、ほんの出来心でやった行為です。」で事態を収取することが難しくなってきているのではないでしょうか?

 Jリーグはエスパルス、ジュビロ両クラブの報告書を待って、厳正な処分を下すでしょう。どのような処断が下されるかは、私はJリーグの偉い人で無いから解りません。しかし、何も処分がないという事はあり得ないのではないかと思います。
 
 未成年であろうと10代であろうと、当該事象を起こしたのはジュビロサポータであることに変わりはありません。そのサポーターの最低限の統制管理(禁止事項や観戦ルールの周知徹底等)の責任はクラブにあります。そして当日はアウェイ側にジュビロのクラブスタッフも居合わせたはず。クラブのコンプライアンス遵守態勢に問題があることは明白であり、加盟クラブの運営とリーグ全体を統括するJリーグが、ジュビロに対して事態の経緯説明と今後の改善計画の提出を求めることは自明の理。勝ち点剥奪などの厳しい処分には至らないかもしれませんが、事象を起こした当該少年たちと、その少年たちが所属していたプログには、相応の厳しい処分が下されるだろうと思います。そして、事象が発生したときに、ジュビロ側に抗議に行って暴力的な行為に及んでしまった一部のエスパルスサポーターにも、相応の処分が下されるかもしれません。しかしそれは仕方ないこと。やってはいけないことをやってしまったのだから、相応の処分が下って然るべきだと思います。でなければ、ジュビロの蛮行をあれこれ言える立場ではなくなると思います。
 
 この場合、事象を気づいたエスパルスサポーターは、きちんとエスパルス運営サイドや現場にいた静岡県警察官等に通告して、運営サイドから当該横断幕を撤去し、当事者から事情聴取、そして退場いただくというのが正解だったのでしょう。
 
 やってはいけないことをエスパサポもジュビロサポもしてしまった。しかし自動車事故で例えるなら、過失責任はジュビロ側のほうが遥かに重いと思います。


 あともう一つ、冷静に考えたいことがあります。

 エスパルスサポーターにとって、ジュビロは永遠に不倶戴天の敵であり、絶対に相容れぬ関係にあることに、微塵の疑いもありません。それはジュビロだって同じこと。だから静岡ダービーは、近年富に増えてきた「ダービー」と称される数々の試合の中にあって、ひときわ注目を浴びているし、試合の内容も非常に見ごたえのある、ぎりぎりの攻防が展開されるのです。
 
 しかし、ここで再度確認をしなければならないのは、静岡ダービーの主戦場は、ゴール裏ではなくピッチであり、戦士はそこを駆ける選手であるという事。サポーターも共に戦いますが、それは、走り切って疲れている選手の背中を突き動かし、動かなくなった選手の足を一歩前に押し出す力を生み出すため、あらん限りの声や手拍子を尽くすサポートによるものなのだと思います。

 海外にもダービーと称される伝統の一戦は存在します。そこではサポーター同士による中傷合戦や暴力行為が散見されます。しかしそれらは「見習うべきこと」なのでしょうか?「伝統ある海外のサッカーリーグで長年行われてきた『ダービー』なんだから、それこそがダービーのあるべき姿!静岡ダービーももっと過激にやるべきだ!」などという意見を目にしたことがあります。しかしそれは本当にそうなのでしょうか?

 今回の一件を受けて「アウェイで行われる静岡ダービーでは、きっちりと仕返ししてやろう!」などと考えていらっしゃるエスパサポさんがいるならば、その考えは改めてほしいと思います。

 仮に今回の件と同じような中傷や、海外のダービーのような中傷合戦や暴力行為を行えば、いわゆる「同じ穴のムジナ」になってしまい、世の中からの評価は、大嫌いなジュビロサポーターと同類になってしまいます。

 海外リーグには海外リーグのダービーがあるように、日本のJリーグには日本のダービーがあっていいのでは無いでしょうか?

 例えば、古来より日本には「正々堂々」という言葉があります。これは孫子の「無邀正正之旗、勿撃堂堂之陣、此治変者也(正正の旗を邀(むか)うることなく、堂堂の陣を撃つことなし、これ変を治むるものなり)」から由来し、転じて「態度が正しく立派である。公明正大で卑怯な手段を取らないこと。」を意味します。個人的にも好きな言葉です。

 海外のダービーに歴史があるのならば、日本のダービーは、日本の伝統や歴史に沿ったものであるべきではないでしょうか。

 どんなに試合前に相手を挑発したって、負けてしまえば試合前の挑発が「負け犬の遠吠え」になってしまう。これほど恥ずかしくみっともないことはありませ。であれば、サポーターはお互いの応援するクラブの、ピッチ上で戦う戦士を90分間、全身全霊を賭してあらん限りの力で鼓舞する。動かなくなった足を突き動かし、走り切って疲れた背中を押して、最後の瞬間まで正々堂々戦って勝利を狙う!それで勝利すれば、最高の歓喜の瞬間が訪れるだろうし(勝てばあたりまえだけど)、仮に負けてしまっても、敗戦から多くを学んで、次の雪辱の機会に向けて再び走り始める事ができる。私個人としては、静岡ダービーは、そうあってほしいと思います。

 決して「ジュビロと共に強くなろう」だなんて、これっぽっちも思っていません。繰り返しになりますが、ジュビロは不倶戴天の敵です!だからエスパルスにはジュビロを全力で撃破してほしい!常勝無敗であってほしい!

 しかしそのために、相手選手や監督、そしてサポーターを中傷したり、また暴力的行為に及ぶのではなく、オレンジ戦士を試合終了の最後の瞬間まで鼓舞つづけ、全身全霊を賭して応援したい!いいプレーには惜しみない拍手を送り、疲れたりパフォーマンスの落ちてしまった選手には、あらん限りの声と手拍子で背中を押してあげたい!それらはすべて、エスパルスと共に勝利の凱歌を高らかに謳歌せんが為!


 ぬるいサポだとの誹りを受けようとも、私は微塵も恥辱とは思いません。
 私は、日本の『EL CLASICO』と呼ばれるべき静岡ダービーは、そうあってほしいと思っています。

 今回の一件の屈辱は、アウェイのダービーでジュビロに快勝して晴らしましょう!


 それと、当該事象の件については、今後も注意深く、かつ慎重に、今後の動静を見守っていきたいと思います。


 このような私見かつ駄文にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。




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投稿者: tao 日時: 2011年5月31日 19:30

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コメント

さっかりんから来ました。
よく気持ち悪いサッカーオタクが『欧州では~。海外では~』と言いますよね。国も違えば文化も違うしフットボールも違うのだから
コレはコレ、ソレはソレだと思います。
JリーグにはJリーグの良さがありますから何年も何十年も守っていきたいと思いますね。

某サポさん、初めまして。弊ブログの管理人、taoと申します。
このような辺境のブログにおいでいただき、ありがとうございます。
お返事が遅れてしまってごめんなさい。
 
海外サッカーも今日に至るまでには羽陽曲折あったはず。
サッカーは1日にしてならずといったところでしょうか。
 
一方のJリーグはまだまだ歴史が浅い。従っ羽陽曲折は
これからたくさんあるはず。でも、そこで「日本らしさ」
を忘れないようにしてほしいですね。
 
Jリーグは海外の真似をすること無く、海外のサッカー界から
真似されるようなフットボールリーグになってほしいですね。

どうも(・∀・)

数年前でしたか、入れ替え戦で試合終了後互いの健闘をたたえ合ったのは。それは他ならぬ磐田であったと思います。

そして実況の倉敷さんが「ぼくらのJリーグは、これでいいんだと思います」と感慨深げに実況したことを。


文化も、意識して継続していかなければ廃れてしまう 
そして終焉を迎えてしまう。

きわめて高い精神性を持つギリシャ文明や栄華を誇ったローマ帝国を生み出しながら、それ以降長きにわたって暗黒時代が続いた欧州のように。

今回の事、周りにいる誰よりも 普段は穏やかな磐田サポの友人が一番腹を立てていました。情けないと。


色々考えさせられますね。

|///|ヽ(゚Д゚ )ノ|///|ガラッ さん、コメントありがとうです。
 
いいものを残していくことは、変えていくことより数倍も手間暇が
かかるんですね。
 
肝心なことは、取捨選択。いいものはしっかり残す、悪しきものは
ただちに直す。それができていれば、ギリシャ文明もローマ帝国も
滅びずに済んだかもしれませんね。
 
ほんのごく一部の人のために、その他の人が迷惑をこうむる。
反面教師で、自らの行動も律していきたいですね。