メインエスパルス観戦記2010年【J特】ひとつのピリオド、悔しいピリオド。

2011年1月 7日

【J特】ひとつのピリオド、悔しいピリオド。

第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会 決勝
清水 1-2 鹿島

 12月29日に行われた天皇杯準決勝vsG大阪戦では、リーグ最終戦のリベンジを果たすがごとく、圧倒的な戦力差でG大阪を完封!3ゴールで快勝したエスパルス。3日後の2011年1月1日、第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会決勝戦vs鹿島戦に臨みました。
 
 この期に及んだら、もう言葉は必要ないでしょう!健太エスパルスの最後の雄姿と栄冠を掴むため、元日の国立霞ヶ丘陸上競技場には大勢のエスパサポさんが集結してくれました。現地でサポートされた皆さん、本当にお疲れ様でした。
 
 で、この世紀の一戦に我が家も出撃!29日からシート貼りを敢行し、万難を排して決勝戦に臨みました。当日twitterのフォロワさんで集まって賀詞交換会も行われました。賀詞を交換していただいたフォロワの皆さん、改めてありがとうございました。交換できなかった皆さん、次の機会に是非!

 泣いても笑ってもこの試合が健太エスパルス最後の試合!そして長谷川監督タイトル奪取の最後にして最大のチャンス!相手は10年前に天皇杯決勝で対戦し、苦杯を舐めさせられた不倶戴天の敵・鹿島!10年前の雪辱を今こそ果たさん!健太エスパルスの最後の戦いが火蓋を切りました!

 
 準決勝のG大阪戦同様、試合の入りを重要と捕らえていたエスパルス。立ち上がりで鹿島に自由を与えずにペースをつかめれば、試合展開はエスパルスのものでした。しかし結果的には正反対に。動き出しと寄せでことごとく鹿島の後手に回ってしまったエスパルスはなかなかボールを前線に運ぶことができず、ボールを前線で収めることができません。
 すると次第に鹿島のカウンターが決まり始めてしまい、エスパルスは守勢に回る時間が増えてきます。こうなってしまうとエスパルスの裏を狙う攻撃が全く機能しなくなってきてしまい、焦って蹴り出すパスも鹿島DFにことごとくカットされてしまう。またヨンセソが落としたボールの競り合いにも、動き出しの早い鹿島に負けてしまい、エスパルスの攻撃のリズムが全く作れません。岡チャソ&ジュンゴも鹿島の粘り強いマークに自由に攻撃をさせてもらえず、エスパルスは成すすべなく防戦一方になってしまいます。
 すると26分、左からのCKをフェリペ・ガブリエルに頭で決められてしまい先制点を献上。エスパルスは攻撃の糸口を掴めないまま、鹿島の術中にまんまとはまってしまい、1点ビハインドで前半を折り返します。

 後半はヨンセソと岡チャソの2トップにシステム変更。後半開始から前線から積極的にボールを奪い、攻守の切替を早くして鹿島ゴールを狙う攻撃を展開。伸二やジュンゴがボールを持ってタメを作れる時間もできて、徐々にエスパルスが攻撃のリズムを掴み始めます。守備でも、準決勝で負傷して出場できなくなってしまった兵働に代わってスタメン出場した真希が中盤で積極的に動いてボールを奪い、鹿島に攻撃のチャンスを与えません。
 次第にエスパルスらしい攻撃が展開できるようになってきた59分、本拓の裏を狙った絶妙のパスにヨンセソが反応。素早い動き出してボールに追いつくと、飛び出してきた鹿島GK曽ヶ端の目の前で、まるであざ笑うかのようにつま先でチョン!っと蹴り揚げてシュート!ふわっと浮いたボールはゴールに吸い込まれてゴール!エスパルスが良い時間帯に同点に追いつきます!
 ここからはまさにガチンコ勝負!次の1点が試合の行方を決めるゴールになることは明白。鹿島は63分に本山を投入、中盤での攻撃の再構築を狙います。対して健太監督は67分、真希に代えてテルを投入。中盤の守備のウエイトを高めて、鹿島の攻撃に対処します。
 連戦の疲れが見え始め、徐々に動きが鈍りだした鹿島に対して、エスパルスは積極的に動いてセカンドボールを拾い、そこからサイドへ展開して鹿島ゴールを脅かす。今季エスパルスが行ってきたサッカーを展開して、鹿島ゴールを狙います。しかし鹿島もゴール前ではしっかりとガードを固め、エスパルスの攻撃ははじき返されてしまいます。一方守備では、準決勝に続いてゴールに立ちはだかる海人を初めとした守備陣が身体を張ってゴールを守り、鹿島の攻撃を退け続けます。
 両者一進一退、鎬を削る攻防が続いた77分、エスパルスのゴール正面からのFKを野沢に直接決められてしまい、エスパルスは痛恨の失点を喫してしまいます。その後健太監督は伸二に代えて一樹を、本拓に代えて元紀を投入。速さで鹿島に追いつこうと試みますが時既に遅く。試合巧者の鹿島にいいように時間を使われてしまい、そのまま試合終了。エスパルスは鹿島に惜敗、天皇杯を制覇することはできませんでした。


この試合が長谷川健太と共に歩んだエスパルスの集大成の試合なのか?
そんな疑問が胸に去来しました。

 健太エスパルスの正真正銘最後の試合。選手・スタッフ・サポーターの優勝へ懸ける想いは最高潮でした。しかし準決勝G大阪戦で見せてくれたようなサッカーは影を潜めてしまい、選手は立ち上がりから固さが目立ってしまって、エスパルスらしいサッカーができなかったように思います。一方の鹿島は、ボールに対する出足も球際の強さも、そして選手の連携や守備の強さも、「普段どおり」に鹿島らしいサッカーを展開していました。いうなればまさに「鹿島の狙い通り」。鹿島の試合巧者ぶりや経験値の差を見せつけられ、エスパルスはその術中にはまってしまったのだと思います。

 鹿島とエスパルスに存在する「差」。その差は「経験」だと思いました。

 鹿島はこれまで何度も大舞台で戦ってきて勝ってきた。よく言われる「勝者のメンタリティ」を兼ね備えたチーム。一方のエスパルスは、リーグ戦終盤で首位に立つも連敗を喫してしまったり、前半戦を首位で折り返すも後半戦で勝ちきれずに中位に沈んでしまったり。天皇杯決勝も5年ぶり、ナビ杯決勝でも大分に辛酸を舐めさせられてしまった。言ってみれば、そういった押しつぶされそうな重圧のなかでサッカーをした経験が少ない。一言で言えば「場数を踏んでいない」のです。
 エスパルスは実力なら鹿島などに決して引けを取るようなチームではありません。100%の実力が遺憾なく発揮できれば、きっと鹿島に快勝できていたでしょう。しかし試合は、いや勝負は、実力だけでは決して決まらない。実力以外の、勝負を左右するの大きな要素がある。エスパルスにはそれが致命的に不足していた。それをまざまざと痛感させられた試合でした。

 非常に悔しいですがこれも結果。この悔しさを石に刻むが如く心に深く刻んで決して忘れない。そしていつの日か、必ずこの雪辱を晴らす!そう思った試合でした。

 
 エスパルスは鹿島に惜敗、第90回天皇杯全日本サッカー選手権大会でエスパルスは準優勝という成績を修めました。これだって他のチームから見たら羨むような成績です。それに、日本で元日までサッカーで熱くなれるチームは2つしかないのです。その2つにのこったエスパルスは、十分に胸を張れると思います。

 しかし表彰式では、オレンジ戦士の顔に笑顔はありませんでした。誰一人として準優勝に満足している選手・スタッフ・サポーターはいません。10年前の雪辱を果たすことができなかった。健太監督の最後の花道を飾ることができなかった。勝たなければならない試合で勝てなかった...。その想いが、明日のエスパルスを強くするのだと思います。鹿島と致命的に差がついてしまった「経験」は、場数を踏んで積み上げていくしかないのです。鹿島だって初めから強かったわけではないはず。悔しかったら強くなり場数を踏む。明日のエスパルスに課せられた試練だと思います。

 健太エスパルスの6年間の航海は、ついに終焉となりました。長谷川健太監督は今季限りで退任。主力選手は他のチームへの移籍のうわさが...。いづれにせよ、この試合エスパルスの2010シーズンは全て終了しました。健太監督、6年間本当にお疲れ様でした。最後まで男にしてやれなくて、ごめんなさい。


 And S-PULSE is going on... そして、エスパルスは続きます。1月末頃にはゴトビ新監督率いる、全く新しいエスパルスがスタートします。この試合で味わったような悔しさを2度と経験しないような、そんなエスパルスに期待したいです。

 主審や移籍の噂がある選手を責めるような事はしてはいけない。敗因は己の内にこそある。それを選手・スタッフ、そしてサポーターは石に刻んで忘れないでほしい。




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投稿者: tao 日時: 2011年1月 7日 17:22

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コメント

敗因は己の内にこそある・・・
はいっ!!(´;ω;` )>

恨んでしまいそうで・・・
たおさんありがとです!

@しんとこパル子さん
 
鹿島のプレーを止めないところや、主審のジャッジングを
とやかく言うのではなく、しっかりと試合で勝てていれば
いいわけで。負けた理由を他へ求めることは、あまり
格好のいい事ではありません。
 
俺たちもエスパルスも必ず強くなって、そして鹿島を
見返してやりましょう!いつか必ず!

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