メインエスパルス観戦記2008年And football is going on...

2008年11月 4日

And football is going on...

2008Jリーグ ヤマザキナビスコカップ 決勝
清水 0-2 大分

 今季最大のヤマ場となるであろう大一番。エスパルスは2008Jリーグ ヤマザキナビスコカップ 決勝vs大分戦@国立霞ヶ丘陸上競技場に臨みました。

 12年越しの栄冠を手中に収めるため、健太監督の今季最大の目標である"タイトル奪取"の為、本当に多くのオレンジサポーターが、国立霞ヶ丘陸上競技場へ駆けつけてくれました歴代ビックフラッグも全て展開。コレオも有志の皆さんのご尽力で、非常に綺麗に決まったとの事(その1その2その3その4)。そして、オレンヂウェーブのおねいさん達も、私たちと同じアウェイ自由席側に並んでくれました(オヒサルの写真と見比べていただければ、本物と確認できます。自称ぢゃ無いからね>J's GOAL様)。現地でサポートされた皆さん、大変お疲れ様でした。

 で、我が家も当然のごとく出撃!絶対にタイトル奪取!との意気込みで、国立へ向かいまいました。あの雲ひとつ無い青空が、本当に嬉しかったなぁ...。

 とにかく、是が非でも、何が何でも、清濁併せ呑んでも、絶対に負けられない戦い。健太エスパルスの"極"への挑戦がキックオフ!!

  
 試合開始直後、決勝戦という独特の雰囲気に選手は圧倒され、明らかに硬くなってしまったエスパルス。最近の好調なエスパルスはそこには無く、今季リーグ戦序盤の"迷えるエスパルス"が現れてしまったように思います。
 
 いつもの良さが完全に消えてしまったことに加えて、大分はエスパルスのスタメン予想し、ウィークポイントを良く研究していた。すなわち、エスパルスは"左サイドに穴がある"ことを読みきられてしまっていた。大分は中盤から徹底的なマンマークでボールを奪うと、最終ラインでの守備力が高いエスパルスを突き崩すべく右サイド(エスパルス側の左サイド)でウェズレイや金崎を使って徹底的に数的優位を作り、逆サイドでは無理な攻撃をせずに守備一辺倒。守備を固めつつ攻撃にメリハリを利かせ、ねちっこくエスパルスを崩しにきました。
 それでも、特に海人を初めとした守備陣が高い集中力を維持しつつ大分の攻撃をはね返し、失点を防いでいました。しかし、それから攻撃に転じるところで、ここ最近の好調なエスパルスはどこかへ行ってしまいます。
 
 大分の高い位置からのマンマークを警戒し過ぎてしまったのか、いままで練習してきた中盤でのワンタッチパスによる中盤の崩しは全くといっていいほど見られず、最終ラインから最前線へのロングパス、つまり"立てポンパス"ばかりの単調な攻撃に終始してしまいます。当然、そんな安直な攻撃が堅守を誇る大分に通用するはずも無く、ことごとく大分DFに弾き返されるばかり。それでも、岡チャソや一樹が必死のキープで2列目の攻撃参加のタイミングを作りますが、大分のねちっこいマークと素早く強い寄せで、パスする間もなくボールを失ってしまう。このところのエスパルスの快進撃を支えてきた岡チャソ・一樹・エダのトライアングルは、大分の執拗な守備の前に完全に緘黙。大分に左サイドを押し込まれ、やっとの思いで弾き返し、最終ラインから立てポン。それを大分に弾き返され、また押し込まれる...。全くエスパルスにゴールのニオイがしない展開が続きました。
 
 そんなエスパルスに巡ってきたセットプレーのチャンス。しかし、前半26分の右CKの場面でも決めることが出来ず、絶好の位置からのFKのチャンスでも、見方に当たってしまいゴールの枠にシュートが飛ばず、兵働の渾身のミドルシュートも枠の上...。エスパルスらしさが全く出せないまま、両者スコアレスのまま前半が終了します。

 後半に入っても、エスパルスの攻撃は前半と同様な単調な立てポンサッカーのまま。大分も硬い守りと素早い寄せ、そして執拗にエスパルスの左サイドを執拗に攻撃する。試合の流れは、徐々にではあるが確実に大分に傾きつつあると思いました。
 そして後半23分、遂に均衡は破られてしまいます。執拗に左サイドを攻められていたエスパルスは、次第にDFが左寄りになってしまい、右サイドに大きなスペースが出来てしまいます。そこを高松に侵入されてしまい、左サイドからの折り返しを頭で決められて先制を許してしまいます。
 与えてはならなかった先制点を献上してしまったエスパルスは後半26分、真希・アラタに代えてイチ・パウロを同時投入。大分の3バックの裏のスペースをイチが切り込んで攻める戦略に変更し、人数をかけて大分ゴールを狙います。
 
 前線でパウロがボールをキープできるようになって、ようやく攻撃にリズムが生まれ始めたエスパルス。後半37分にはエダに代えてヤジを投入。ヤジが攻撃参加したことによって、さらに大分ゴールへの突破口が追加され、エスパルスが大分を押し込む場面が増えてきました。しかし、最後の最後のところでフィニッシュには繋がりません。
 そして後半44分、前掛りになって攻めていたエスパルスの裏を突かれてしまい、ウェズレイに試合を決定付ける2点目を決められてしまい万事休す。エスパルスは12年越しのナビスコカップ優勝の栄誉を勝ち取ることが出来ませんでした。


 この試合、やはりチーム全体の"経験不足"が、大きな差に繋がってしまったと思います。
 
 決勝戦という独特の雰囲気に選手も監督もどっぷりと飲まれてしまい、今までのエスパルスらしいサッカーが全く出せませんでした。
 まずは健太監督。堅守の大分相手の決勝戦ということで延長戦あるいはPK戦までのことを"考えすぎてしまった"のか、いままでの攻撃的な布陣ではなく、守備的な布陣で試合に臨む事を考えた。その結果、左SBにアラタ、右SBに岩下というスタメンで決勝戦に臨んでしまった...。普段のリーグ戦における健太監督であれば、恐らく攻撃的な布陣をとるのではないか。すなわち、後半26分のメンバー交代後の布陣で、試合を開始していたのではないでしょうか。
 
 次に選手。ナビスコカップ決勝という大一番を前にして、がっちがちに緊張していたことは、エスパルスも大分も同じ事。しかし、エスパルスの選手はその緊張を上手くコントロールすることが出来ず、試合経過と共に緊張がエスパルスらしいプレーを押し殺してしまった。その結果、選手間の連係もズタズタになってしまった。また、大分の高い位置からのプレスを警戒するあまり、対大分攻略を考えて今までやってきた、ワンタッチパスでDFを翻弄して崩し、そこを突いて大分ゴールへ迫る。という攻撃は機能せず、最終ラインからの立てポンサッカーに終始してしまった。これでは堅守を誇る大分を崩せるはずがありません。
 
 先発メンバーの中に、こういった大舞台での経験が無かった結果、今までの自分たちがやってきたサッカーを信じきることが出来ず、安易に楽な方法へ流れてしまった、その結果、そこを突かれてしまい、大分の猛攻を喰らう。ヤングエスパルスはさらに浮き足立ってしまい、攻守の連係や選手間の動きがズタズタになってしまい、そのほころびをさらに大分に突かれてしまう...。まさに悪循環だったといえるでしょう。
 
 先発メンバーの中に経験豊富なベテランが加わっていれば...。たとえば、元セレソンとして国際試合にも出場し、豊富な試合経験を積んできたパウロや、日韓W杯で日本代表に選ばれ、国際的な大一番を肌で経験してきたイチとか...。やはり、スタメンでパウロとイチを起用していたら、結果はもう少し違ったものになっていたかもしれません。

 そして、付け加えるとすれば、やはりシャムスカ監督は"梟雄"だったといえるでしょう。
 
 この試合でのスタメンはシャムスカ監督にキッチリ予測されていた。そしてそれにあわせて、チーム全体の攻撃の形を考えて、シンプルかつ的確にチーム全体に指示していた。選手は監督の戦略を理解し、それをキッチリと実行に移した。最後までチーム全体の軸をぶらさずに、自分たちがやってきたサッカーを貫き通し、最後まで高い集中力を維持し続けた。選手が自分たちのプレーに自信を持てたのは、シャムスカ監督の試合開始までの"選手のケア"と、試合に臨む為の"十分な戦略"が、健太監督より1枚も2枚も、あるいは3枚も上手だったということだと思います。ここでも、過去に下位に沈んでいたチームを優勝チームにまで引き上げた、シャムスカ監督の経験が、健太監督のそれに勝っていたといえると思います。

 決勝戦のカードが決まった瞬間から、試合は始まっていた。そして、決勝戦までの期間で、試合の結果も...。といった感じを受けました。

 エスパルスはナビ杯決勝戦で大分に敗戦。本当に完敗でした。大分トリニータの選手・スタッフ・サポーターの皆さん、本当におめでとうございました。参りました...。


 しかし、試合はまだまだ続きます。こんなところで下を向いているわけには行きません。
 エスパルスはまだまだ若いチーム。未熟なところが多いということは、逆に伸びシロはまだまだ無限大ということです。経験の差から敗戦してしまったんであれば、経験を積み重ねればいいんです。
 もっと言えば、今季の前半戦はあんなに苦しみ、J2降格すれすれの順位まで下位に沈んでいたエスパルス。それが後半戦に入って大躍進!上位進出をうかがうことが出来る順位まで上がってきました。これは紛れもない事実。エスパルスが着実に成長していることにほかなりません。
 健太監督は現役時代、2度にわたり目の前でナビ杯優勝のシーンを見てきました。その悔しさが、ケンタを大きくしました。今のヤングエスパルスも、この得がたい経験を大切して、もう一度自らがやり続けてきたサッカーを、そしてチームメイトを、そして監督を信じて、今後来るであろう大舞台に備えてほしいです。
 
 次の試合は中3日で天皇杯4回戦vs千葉戦。チームは早速練習を開始したとか。嫌なことは体を動かして汗と一緒に流しちゃいましょう(笑)。で、しっかりと気持ちを切り替えて、これから始まる天皇杯、そして8日のダービー、そして佳境を迎えるリーグ戦に備えて欲しいです。

 今日のこの悔しさを晴らすチャンスは、これから山盛りてんこ盛り。いままで自分たちがやってきた、エスパルスのサッカーを信じて、そしてチーム・スタッフ・サポーターを信じて、再び栄光を掴むまで、走り続けて欲しいです。


フォッサ!エスパルス!!


 でも、ああいう守備主体のチームを如何に崩すかが、今後のエスパルスの課題になるんだろうなぁ...。




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投稿者: tao 日時: 2008年11月 4日 08:10

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